ベトナムの農業・環境省によると、2025年1〜7月のコーヒー輸出額は前年同期比65%増の60億USDに達し、過去最高を記録した。輸出量は110万トンで、7.6%の増加だった。
平均輸出価格も前年同期比53%増の1トンあたり5,672USDに上昇している。このペースでいけば年間では70億USD超えが視野に入っている。
農林水産物輸出全体も好調
同期間におけるベトナムの農林水産物輸出総額は、前年同期比約15%増の396.8億ドル。うち農産物が214.9億ドル、林産物が103.8億ドル、水産物が60.6億ドルとなった。貿易黒字は115.2億ドルで、前年比16%増。
果物輸出が回復、6〜7月に急伸
果物・野菜の輸出は、6月に7.5億USD、7月に8.1億USDと、2カ月連続で好調。1〜7月累計では39.2億USD、前年同期比1%増と回復傾向が見られる。
輸出先はアジアが最大シェア
地域別では、アジアが輸出シェアの約43%を占め、最大の市場だ。次いでアメリカ(23%)、ヨーロッパ(15%)が続いている。
国別ではアメリカ(21%)が最大で、中国(18.4%)、日本(7.2%)が続いた。いずれの市場も前年より輸入を増加させており、特に日本は23.6%増と著しい伸びを示した。
カシューナッツ・胡椒・木材も堅調
同期間、カシューナッツは2.79億ドル(17%増)、胡椒は9.91億ドル(30%増)と好調な輸出を記録した。いずれも単価の上昇が輸出額増に寄与している。
木材・木製品は96.7億ドル(8.3%増)、水産物は60.6億ドル(13.9%増)と、主要輸出品目全体が上向いている。
コメ輸出は数量増も単価下落で減収
一方、コメ輸出は数量ベースで3%増の550万トンとなったが、輸出単価が1トンあたり514ドルと18%下落した影響で、金額ベースでは28.1億ドル(16%減)にとどまった。
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