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【社会】ホーチミン市、ごみ処理をめぐる混乱

ホーチミン市内のゴミ収集の様子
(C)THANH NIEN

1日1万トンのごみ処理に揺れる都市

ホーチミン市では、毎日およそ1万トンの生活ごみが排出されている。しかし、その収集・分別・処理の仕組みには課題が多く、市民や行政を巻き込む混乱が続いている。

今年6月には、市が新しいごみ収集料金制度を導入したが、市民の間で「ごみを捨てるたびに重さを量って料金を支払う」との誤解が広がり、市民の混乱を招いたばかりである。

ダーフック処理場、受け入れ時間を夜間に限定へ

8月中旬、新たな混乱が発生した。ホーチミン市最大の処理施設「ダーフック廃棄物処理場」を運営する ベトナム廃棄物処理会社(VWS が、8月15日からごみの受け入れを夜間(18時~翌6時)のみに限定すると通告したのである。

これに対し、ホーチミン市農業・環境局は、行政再編による体制整備がまだ完了していないことを理由に、現行の24時間受け入れ体制を 45日間延長するよう要請した。

最終的に、VWSのズーン・デビット・チュン社長は、受け入れ時間制限の実施を 11月30日まで延期する と発表した。

背景にあるごみ量減少と未払い問題

VWSによると、かつてダーフック処理場には1日5,000トン以上のごみが運び込まれていたため、24時間稼働が必要だった。
しかし2025年に入り、市が持ち込むごみ量は 約4,000トン/日 に減少。また、市からの処理費用の支払いも滞っており、VWSは「高コストで24時間稼働を維持するのは困難」と訴えていた。

ごみ量減少のきっかけは、1月に同処理場の労働者が賃金未払いを理由にストライキを起こし、市が他の処理場へごみを振り分ける緊急対応をとったことにある。以降、VWSへの搬入量は減少し、24時間稼働による財務的な負担が拡大した。

今後の展望

VWSは、11月30日まで現行体制を続ける一方、市に対して処理費用の毎月の支払いを厳守するよう要望。12月1日からは当初の計画通り、受け入れ時間を夜間のみとする方針を示した。

市当局は、ダーフック以外の処理場や代替手段の確保を含め、都市の「ごみ危機」への対応を迫られている。

※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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