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【経済】ハイディラオとジョリビー、ベトナム市場で大躍進

ジョリビーの新店舗オープニングセレモニーの様子
(C)TUOI TRE

外資系F&Bチェーンが収益と成長率で存在感

外資チェーンが国内ブランドを圧倒

火鍋チェーンの“ハイディラオ(海底撈)”と、フィリピン発のファストフードチェーン“ジョリビー”が、ベトナム市場で際立った成長を遂げている。最新の収益報告によると、両飲食チェーンブランドはいずれも国内F&B市場で他のブランドが羨むほどの売上と店舗網を拡大しており、ベトナムが両社にとって重要な市場となっていることが浮き彫りとなった。

ハイディラオ、ベトナムが世界主要市場に

ハイディラオを運営するSuper Hi Internationalの2025年上半期決算によると、国際市場での総売上は3億9670万USDで、前年同期比7%増となった。そのうちベトナムはシンガポール、米国、マレーシアと並んで売り上げ全体の10%以上を占めるトップ4市場に位置づけられている。同期間のベトナムでの売上は4360万USDに達し、前年同期比で1.6%の増となっている。

ジョリビー、ベトナムが世界成長を牽引

一方、ジョリビーを運営するJollibee Foods Corporation(JFC)は、2025年第2四半期の収益報告で国際事業の強い成長を強調した。ジョリビー全体の売上は前年同期比15.4%増を記録し、特にベトナムでは35%増と世界の中で最も高い伸び率を示した。
ベトナムのジョリビーは現在、店舗数では世界で3位ながら、市場シェア・売上・利益で首位に立っている。

さらにJFCは、2012年に買収したHighlands Coffeeをベトナムを中心に896店舗展開しており、2025年第2四半期にはEBITDA(利払い・税引き・減価償却前利益)が12億ペソ(約2100万USD)に達し、前年同期比5.8%増となった。これはJFCのコーヒー・ティー事業の約26%、グループ全体の約5.9%を占める重要な収益源となっている。

成功の要因は「体験」と「ローカライズ」

F&B Academyのレ・ブー氏によれば、外資チェーンの成功は製品品質、スタッフ、店舗環境に加え、ローカル文化に即した顧客体験の構築にあるという。
「Z世代以降の消費者は、自分の個性に合った飲食体験を積極的に選びます。市場は需要に合わないブランドを自然に淘汰していくでしょう」とブー氏は語る。

大手ブランドは「急がず、着実に」

外資ブランドの戦略についてブー氏は、スターバックスの例を挙げる。
「豊富な資金力とグローバルでの運営経験を持つ大手チェーンは、拙速な拡大を避け、経済の購買力や将来的なロイヤル顧客層に基づいて着実にブランドを育てていきます」。

スターバックス・ベトナムは2024年末時点で全国に約125店舗を展開し、2023年の売上は1兆VND超を記録した。これは「急がず、着実に」の戦略を象徴する数字といえる。

※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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