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【経済】家事代行業が高収入職業に 月収1000USD超も

家事代行サービスでアイロンの研修を受ける研修生
(C)THANH NIEN

かつては単純労働とみなされていた家事代行業が、近年は専門的なサービス産業へと変貌し、月収1000~1500USD(約2600万~3900万VND)に達するケースも出ている。

道具を手に「戦士」のように働く若者

カインホア省ニャチャン市在住のグエン・ハー・ホン・フーンさん(27歳)は、掃除機や雑巾、ブラシ、洗剤などを携えて依頼先を訪れる。作業は「上から下へ、内から外へ」の原則に従い、掃除機→ゴミ集め→階段拭き→トイレ清掃→床磨きという順序で進める。約4時間で清掃を終えると、報酬はおよそ100万VND(約6000円)だ。

フーンさんはこの仕事を始めて4年。ホーチミン市ではすでに1200件以上の現場をこなし、平均月収は約2000万VND(約12万円)。以前はネット販売をしていたが、新型コロナ禍で経済的に厳しくなり、安定収入を求めて転職したという。

プロとしての訓練と自己研鑽

彼女は会社の研修で清掃スキルや接客態度を学んだが、それに加え独自に化学薬品の取り扱いや調理方法、ソファやマットレスの洗浄法まで習得した。現在は外国人客対応のため英語も勉強している。

フーンさんによれば、ハノイやホーチミンでは高品質な家事代行の需要が急増しており、未経験者でも月収700USD、経験者なら1000~1500USDの収入も珍しくないという。

「主従関係」から「サービス業」へ

同じく月収2000万VND前後を得ているリュウ・キム・チャウさん(31歳)は、かつては「お手伝い」という言葉に抵抗を感じていたが、今では考えが変わったという。
「今の仕事は主従関係ではなくサービス提供です。顧客も私たちも選ぶ権利がある。失礼な態度を取られる場合は会社に報告して別の現場にに替えてもらいます」と話す。

体系的な研修と昇格制度

家事代行アプリ「bTaskee」では、新人はアプリ操作や実務研修を経て、先輩に同行してから独立する仕組みを導入。態度に問題があれば即不採用、評価が低ければ再研修を受ける。
基本の時給は6万5000~8万VND(約350~480円)、週末は2割増だ。50件以上を経験すると高単価の案件を任され、200件を超えると「プレミアム」に昇格し、月収は2000万VND以上、繁忙期には3000万~4000万ドンに達する。

市場の拡大と専門職化

人材教育の専門家ブイ・ドアン・チュン氏によれば、アプリを介した家事代行は市場構造を一変させつつある。従来の「住み込み型」から、利用者が時間や内容を選び、労働者は独立したサービス提供者として扱われる形態が主流に。

ベトナムの家事代行サービス市場は2024年に6億5360万USD規模に達し、成長が続いている。bTaskeeは61万人以上、JupViecは20万人以上の顧客を抱えている。将来的には乳児ケア、高齢者サポート、上級執事などの細分化が進み、AIやIoT機器の扱いも求められる可能性が高い。

※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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