標識があっても進路を譲らず
ホーチミン市の一部交差点では、赤信号でも右折可能な「常時右折可能レーン(黄色の網目模様の区画)」が設けられている。しかし実際には直進車両がそのスペースをふさぎ、右折車が進めないケースが頻発している。
市内では「右折車に道を譲れ」という標識が掲示されている場所も多いが、実際に道を譲るドライバーは少なく、右折する側がクラクションや声掛けで頼んでも、逆に文句を言われることすらある。
ドライバーの声:「譲ってもらえず、かえって叱られる」
市民からは多数の不満が寄せられている。
- 「標識があるのに、こちらが頭を下げて頼まないと右折できない。怒りを感じる」
- 「先に停まったから前を塞ぐ権利があると言われた。妨害行為に対して罰則が必要」
- 「右折レーンをふさがれて、注意したら逆に怒鳴られた」
多くの運転者は「譲ってほしいと頼んでも断られる」「クラクションを鳴らすとトラブルになる」と、理不尽な状況に悩まされている。
交通法規違反でもある行為
右折専用レーンや網目模様の区画に車両を止めることは、単なるマナー違反ではなく交通法規違反にもあたる。警察関係者も「これは道路交通秩序・安全法に関わる問題だ」と指摘している。
「意識不足」か「インフラ不足」か
一部の市民は「単なる意識の問題ではなく、道路が狭く交通量が多いことも原因」と擁護する声を上げる。
「ラッシュ時には救急車すら進めない。右折レーンがあってもスペースがない」という市民の声もある。
一方で別の市民は「道が狭くても、わずかに残された右折レーンをふさぐ必要はない。これは明らかに意識の問題」と反論する。
また、「隙間があればすぐに車が入り込む」という“ベトナム交通文化”も問題視されている。先に停まった車が譲ろうとして脇に寄せても、後続車がその隙間に入り込み、結局右折車の進路をふさいでしまうのだ。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
ベトナム進出支援LAI VIEN