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【社会】カメラ恐怖症:小さな悩みか、それとも大きな壁か

記念写真を撮るベトナム人女性
(C)THANH NIEN

若者の間に広がる「カメラ嫌い」

スマートフォンやカメラが日常的に活用される現代においても、カメラに写ることを避ける若者は少なくない。チェックインや記念撮影を楽しむ人がいる一方で、写真や動画に残ることを苦手とする人も存在するのだ。

ホーチミン市師範技術大学の学生ラム・ザー・バオさんはその一人だ。誰かがカメラを向けると、思わず顔をそむけてしまうという。バオさんは「自分の外見に自信がないので、写真に写りたくない」と語り、SNSアカウントにも個人の写真を一切掲載していないと明かした。

写真映えへのプレッシャー

ホーチミン市建築大学の学生ドー・ティ・クイン・フーンさんも同じようにカメラを避ける。理由は「うまくポーズが取れない」「きれいに写るための準備に時間と労力がかかる」といったものだ。SNS上で多くの若者が「完璧な写真」を投稿する中、自分もそうでなければならないというプレッシャーが大きいという。

プライバシーを守りたいという声

プライバシーを理由にカメラを避ける人もいる。23歳のヴォー・ファン・ホアイ・ソンさんは「写真をSNSに公開されるのが嫌だ。記念に撮るのは構わないが、公開は限定してほしい」と話す。

心理的な背景と影響

心理学者であり、イートゥーン・ベトナム精神ケアセンターの講師でもあるチャン・バン・トアン氏によると、写真撮影に対する不安の背景には「内向的性格」「外見へのコンプレックス」「他人の評価への恐れ」があるという。軽度の場合は一時的な不安で済むが、重度ではプレゼンや食事会といった他の場面でも強い不安を感じ、動悸や手の震えなどの身体症状を伴うこともある。

専門家は「教育、メディア、観光など一部の分野ではカメラの前に立つことが避けられない。写真を避け続けることは、社会的評価やキャリア形成の機会を失うリスクになる」と指摘する。

克服へのヒント

トアン氏は「写真を『外見チェック』の場ではなく、思い出を残す体験と捉えることが大切だと話す。自然体でいることが個性となり、自分を受け入れることがカメラ恐怖の克服につながる」と助言している。

※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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