豪雨と洪水で広範囲が浸水
タイグエン省では10月8日午後3時時点の暫定集計によると、記録的な豪雨と洪水により4人が死亡、2人が行方不明、2人が負傷した。約20万世帯の住宅が浸水しており、少なくとも45の村と街区で停電が発生している。
農作物や家畜にも甚大な被害
報告によれば、約4,700ヘクタールの稲作・野菜畑、357ヘクタールの養殖池、435ヘクタールの茶畑が被害を受けている。さらに、13万6,000羽以上の家禽が死亡または流失した。
洪水ピークは過ぎるも、水位は依然高水準
国家気象予報センターによると、8日夜、カウ川(タイグエン省)ザーバイ観測所での水位は28.89メートルに達し、警戒レベル3を2.89メートル上回った。これは2024年の過去最高水位を0.08メートル上回る記録的な高さである。
夜間から翌日にかけて、水位はゆるやかに低下すると予測されている。
県北部では減水も、市中心部は冠水が長期化の見通し
タイグエン省気象台のグエン・アイン・トアン所長によると、省北部の河川では水が急速に引いているが、中心部(ファンディンフン街区、ザーバイ橋周辺)では水の引きが遅く、冠水は3〜5日、地域によっては7日間続く可能性があるという。
上流およびカウ川流域での大雨に加え、下流のバクニン省やハノイ市でも300〜400ミリの降雨があり、排水が滞っていることが要因とされる。
ハチャウ堤防に決壊の危険 緊急対策を指示
農業・環境省の報告によると、同日午後5時時点で、タイグエン省南部を流れるカウ川下流域では水位が堤防の高さに迫っており、特にハチャウ地区で越水の危険が高まっている。
同省は、タイグエン省人民委員会に対し、地元政府および関連機関に対し直ちに資材・人員を動員し、堤防の補強と緊急対策を講じるよう指示した。また、夜間を含む監視・巡回を強化し、発生し得る異常や破損箇所を初期段階で発見・対応するよう求めている。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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