トレルボルグ・マリーン&インフラストラクチャーが、海事産業向けの耐衝撃ゴムフェンダーを製造する工場の完成式を行った。
第2工場をホーチミン市近郊で稼働
11月19日、スウェーデン企業であるトレルボルグ・マリーン&インフラストラクチャーは、ホーチミン市タンフック地区のフーミー3専門工業団地において、工場の完成式を実施した。
同社のベトナムでの工場はこれが2カ所目であり、1カ所目は2023年にドンナイ省で稼働を開始している。
6ヘクタール、投資総額1.4兆VND、年産能力6,700トン
同工場の敷地面積は約6ヘクタール、総投資額は約1.4兆VND(約83億円)。年間6,700トンの製品を生産する能力を持つ。
プロジェクトの目標は、海事産業向けの耐衝撃ゴムフェンダー(チューブ型、円柱型、ブロック型)、防食用ゴムライニング鋼管、耐衝撃ゴムライニング鋼板、海事用ゴム接続鋼管の製造である。加えて、係留ビットや自動係留システムなどの海事設備の製造も行う。
シンガポール拠点を代替する先端技術工場
トレルボルグ・マリーン&インフラストラクチャーの幹部によると、今回の工場は単なる生産拠点ではなく、先端技術と持続可能性理念を備えたハイテクセンターとして位置づけられている。同工場は、これまで長年操業してきたシンガポール工場の役割を引き継ぎ、ゴム加工、鋼材加工、電子組立に至る全工程を一貫して行い、世界市場に向け高品質・高信頼性の製品を供給する。
世界的需要増へ対応、アジア太平洋市場も重視
同社は、「主要製品への需要増に応えるために生産能力を拡大した。これにより、納期短縮と生産柔軟性の向上を実現し、特にアジア太平洋地域の顧客への対応力を強化する」と説明した。
一貫生産体制と高度な海事ソリューション
新工場は、係留・接岸システム、航行およびパイロット誘導ソリューション、特殊ゴム加工、鋼材加工、高性能シーリングシステムなど、包括的な生産能力を持つ。
トレルボルグ・マリーン&インフラストラクチャーは、トレルボルグ・グループの産業ソリューション事業に属し、海事、インフラ、再生可能エネルギー分野に向けた高機能ポリマー技術を提供している。
海事・インフラ分野で幅広い製品を展開
同社は、海事用フェンダーシステム、係留・接岸装置、石油・ガス移送技術、船舶運航最適化ソリューションを世界的に供給している。
また、浮標や航行支援機器などの一般海事製品も手がけるほか、トンネル向けシーリング、浚渫用吸引管、水管理ソリューション、建物の防振装置、洋上用途向けポリマーリングなど、過酷環境で使用される多様なインフラ技術を提供している。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
ベトナム進出支援LAI VIEN


























