ハノイ市のクオックオアイ県で、生後2~6か月の赤ちゃん18人が誤ってファイザー製のCOVID-19ワクチンを接種されたと、11月4日の深夜にハノイ保健局が公表した。
これは11月3日にクオックオアイ県で生後2~6か月の赤ちゃん向けの予防接種を行った際に発生した医療事故だ。何らかの手違いによって医療スタッフが誤ってファイザー製のワクチンを赤ちゃんたちに注射した。
現在のところなぜ今回のミスが起きたのか原因は分かっておらず、赤ちゃんに接種されたワクチンの量も定かではない。
事故が発覚した後、赤ちゃんたちはセントポール総合病院で小児科医療専門医師による経過観察を受けている。
現在のところ赤ちゃんたちの健康状態は安定しており、一部の赤ちゃんでは、大人への副反応と同様の発熱、接種部位の腫れなどの症状がみられるものの、アナフィラキシー反応は見つかっていない。
ハノイ保健局は、保健省に報告を行い、国内および、WTOとユニセフの主要な専門家に対して意見を求めている。
クオックオアイ県では、県の医療センターに予防接種を一旦停止し、予防接種プロセスの見直しをおこなうように指示した。今回のワクチン誤接種に直接かかわった4人のスタッフは職務停止を命じられ、調査が進められている。
ハノイ保健局は、同様の誤接種を防ぐため、ハノイ市内全域に対して赤ちゃんへの予防接種プロセス全体を再度見直すように指示した。
なお、ハノイ市ではまだ子供へのCOVID-19ワクチン接種を開始していない。一方で保健省は10月14日に12歳から17歳の子供へのワクチン接種を承認しており、11月1日から全国で子供へのワクチン接種プロジェクトが進行している。計画では感染が拡大している地域やワクチンを確保している地域を優先して高い年齢から順に17歳から12歳へのワクチン接種を進め、2022年第1四半期には全国の子供へワクチン接種を完了させる予定だ。
百日せき、ジフテリア、破傷風、B型肝炎、Hib(ヒブ)の5種混合ワクチンは、ベトナム全土で接種プロジェクトが展開されており、定期的な接種スケジュールに従って1歳未満の赤ちゃんに接種されている。
出典:04/11/2021 VNEXPRESS
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