ホーチミン市のゴーバップ区とフーニョン区では、感染者数の減少、ワクチン接種率の増加、グリーンゾーンの拡大によって保健省の基準に基づいた感染抑制が進んでいる。
9月27日、ゴーバップ区人民委員会のグエン・チー・ズン主席は、保健省の決定3979号に基づく”COVID-19抑制基準”の評価結果についての報告書をホーチミン市に提出したと述べた。フーニョン区の自己評価では、達成率は6/6となり基本的な感染抑制に成功している。
それによると、9月2日から22日までの新規の市中感染者数は2222人から1592人まで継続的に減少し、9月16日から22日までの7日間の感染率は、ピーク時と比べて50.1%減少した。フーニョン区は、規定に従い積極的にF0の隔離を実施して感染拡大を防ぐことに成功し、直近の7日間では区内で新たなクラスターは確認されていない。
グリーンゾーンの拡大についてゴーバップ区は、区内の5つの街区が非常に感染リスクが高いから感染リスクが高いへ変わり、11の街区が感染リスクが非常に高いから感染リスクがあるに変わったとしている。これにより、ゴーバップ区には感染リスクが非常に高いという街区は無くなった。感染リスクがあるに属する街区のレッドゾーンの割合は5%未満となっている。感染リスクに関する3つの基準値についても全て30%以上減少して、基準をクリアしている。ワクチン接種率も1回目が96%以上で、2回目が30%弱となっている。
今後の経済回復と感染防止対策の方向性についてズン主席は、ゴーバップ区は区内の路地や住宅地のバリケードや検問所を撤去すると述べた。しかし、経済活動再開を許可されていない地域の住民が区内へ侵入することを防ぐために、主要な道路の検問所は維持する考えだ。
「今後、ゴーバップ区は、感染防止の原則を維持したまま、必需品分野を優先しながら企業の事業活動再開の条件を規定する予定です。」とズン主席は説明した。
教会関連のクラスターが発生したゴーバップ区と12区のタインロック街区は、5月31日にホーチミン市で最初の社会隔離に関する首相指示16号が適用された地域であった。6月末、ホーチミン市はゴーバップ区を感染リスクの高い地域に指定した。
また、9月27日の午後には、フーニョン区人民委員会のグエン・ドン・トゥン主席も、フーニョン区が保健省の感染防止基準で6/6を達成したと発表した。
この3週間フーニョン区の感染者数は減少し続け、ピーク時の60%まで減少した。2回目のワクチン接種が完了している人の割合は40%以上に達し、65歳以上と基礎疾患のある人については全員が2回目のワクチン接種を完了している。フーニョン区内の828ヶ所の住宅地域のうち、75%の627ヶ所がグリーンゾーンとなり、ニアグリーンゾーンが7%、イエローゾーンが10%、オレンジゾーンが4%、レッドゾーンが2.5%となっている。
トゥン主席は、今後の経済活動再開について、感染防止に関する規定を満たすことを前提に企業の活動再開を認めていく考えを示した。フーニョン区では、多くの労働者を雇用したり、納税額の大きな企業を優先的に活動再開させたいとしている。
ホーチミン市ではゴーバップ区とフーニョン区以外にもこれまでに、7区、クチ、カンゾー、ニャーベーなどで感染抑制が成功している。そのうち、7区、クチ、カンゾーでは、9月16日から試験的に一部の企業の活動再開が認められている。
出典:28/09/2021 VNEXPRESS
上記を参考に記事を翻訳・編集・制作