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【経済】感染拡大でも多くの外資系企業が投資を拡大

(C)VNEXPRESS

COVID-19による落ち込みは一時的なものであると見る多くの外資系企業が、ベトナムへの投資を促進している。

例えば、ネスレは今後2年以内にドンナイ省に新規工場を建設するとして1億3200万USDの投資をおこなうと発表した。「これは当社の長期的なビジョンによるものです。ベトナムは将来的に周辺地域及び、世界の製造拠点になるだろうと考えています。」とネスレベトナムのビヌ・ジェイコブ社長は9月27日に開かれた『COVID-19とFDI:その影響と展望』と題された講演会で述べた。

3つの現場対策による生産コストの増加、厳格な感染防止対策の実施によるサプライチェーンの混乱など様々な問題があることは認めたうえで、ジェイコブ社長は、これはあくまで短期的な現象に過ぎないと述べた。ネスレは、現在ベトナムをグループの中で世界有数の生産拠点だと認識している。ネスレでは、今回の新規投資によって製造力を増強し、新たな商品をアジアおよび太平洋地域の国へ展開したいと考えている。

「ドンナイ省の工場は、世界最大のコーヒー輸出工場になるでしょう。」とジェイコブ社長は、将来の展望を語った。

サムスンベトナムのチョイ・ジョー・ホー社長も同社の投資戦略に変更はないと認めた。

「COVID-19の感染第4波が発生した時、弊社は政府と地方自治体から支援を受けました。3つの現場対策の実施も工場を閉鎖する必要が無くなりましたし、韓国人専門家の入国に関しても迅速に条件を整備して頂きました。この厳しい状況を克服できれば、サムスンは今後もベトナムへの投資を継続するつもりです。」とチョイ社長は話す。

チョイ社長によると、これまでにサムスンは、政府から承認された投資資本の全てを払い込み済みである。同社はベトナムの6工場に今後も新たな製造設備を導入し、5G製品やラップトップパソコンなど製品ラインナップの多様化を進めるとしている。

「これまでサムスンは、製造ラインに主に投資してきましたが、今後サムスングループとしてベトナムのビジネス拠点としての地位を更に高め、グローバルな戦略研究開発拠点にしていく予定です。」とチョイ社長は強調した。現在サムスンが2億2000万USDを投じてハノイに建設中のR&Dセンターは50%完成しており、2022年末に本格稼働が予定されている。

スウェーデンのテトラパック社も最近になって、ビンズン省にある1億4030万USDを投資した紙パック製造工場の拡張のために、580万USDの増資をおこなうと発表した。「この投資はベトナムは必ずCOVID-19を克服できるという我々の信頼の証です。」と同社のエリセオ・バルカス社長は述べている。LGも最近になって、ハイフォン工場に14億USDの増資を決め、この地域への総投資額は46.5億USDに達した。

計画投資省のグエン・ティ・ビック・ゴック副大臣は、多くの外資企業はベトナムのビジネス環境を依然として信頼していると述べた。ゴック副大臣は、その根拠として2021年9月20日までの海外からの新規登録資本、増資資本などの合計が、前年同期比で4.4%増加している点を指摘する。「COVID-19による混乱は一時的なものにすぎません。」とゴック副大臣は強調する。

COVID-19感染拡大によるFDIのベトナム離れに関する懸念について、ADBのアンドリュー・ジェフリー社長は、他国へ流れた注文は一部に過ぎず、COVID-19によって外資のベトナム離れが進むというのは正しい見方ではないと指摘する。

「ベトナムは依然として外資系企業にとって魅力的な国であり、グローバルサプライチェーンの変革、米中貿易摩擦、他国での生産活動の混乱などから引き続き恩恵を受け続けるでしょう」とジェフリー社長は話す。

出典:27/09/2021 VNEXPRESS
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