企業がベトナム進出前に必ず行うのが「視察」です。実際のベトナムを見て、感じて、現地の人に話を聞いて、事業の実現性を判断したり、生活環境を調べたりします。
大企業であればほぼ他国にも支社があるので、進出ノウハウを持っています。しかし、中小企業はベトナムが海外初進出の場合も多いので、社長自らが数人と共に来ることも珍しくありません。
期間は数日から長くて2週間程度。日系の進出支援会社に依頼して、訪問先、移動、宿泊などのスケジュールを組み、現地で案内してもらうことが多いです。
顧客や調達先になりそうな企業の訪問、工業団地の見学、競合や類似する商品の研究などから、先輩である既出日系企業に話を聞いたり、町を散策してみたり……。「現場」を知ることが何より大切なのです。
視察旅行の「旅行」のほうが楽しみになり、連日飲み続けるような人もいるみたいですが。
ヒト、モノ、カネと黒字化までの時間もかかる海外進出には一大決心が必要。ですから、視察は何度か繰り返されるのが普通です。