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【不動産】ハノイでサービスアパートの平均賃貸価格が最も高いエリアは?

(C)VNEXPRESS

ハノイ市コーザイ区のサービスアパートの平均賃貸価格は32USD/㎡でハノイで最も高い水準となっている。

大手不動産会社のサヴィルズのレポートによると、この1か月あたり30USD/㎡を超える賃貸料は、5年前から変わっていない。このエリアの上半期のサービスアパートの平均月間賃貸料は32USDとなった。一方で、ハノイ市全体で見た場合のサービスアパートの平均月間賃貸料は、24USD/㎡となっている。

サヴィルズ・ハノイのコンサルティング部門のドー・トゥー・ハン上席役員の説明によると、これは、コーザイ地区に賃貸価格が34~38SUDもするAグレードの高級サービスアパートが3軒あることが原因だという。この賃貸価格は、ハノイ全体のAグレードの平均賃貸価格である31USD/㎡よりも高くなっている。

コーザイ地区は、1部屋の平均面積が57㎡でハノイ全体の平均85㎡より大幅に小さいため、コーザイ地区には1部屋あたりの面積の小さい物件が多数存在していることがわかる。「基本的に1部屋の面積が小さいほど、平米あたりの賃料は高くなる傾向にあります。」とハン上席役員は話す。

さらに、コーザイ地区は新しい行政センターであり、政府機関と外資系企業をはじめとした民間企業が集中し、インフラが整備されており、質の高い医療と教育が揃っている。

サービスアパートの平均賃貸料金の第2位はドンダー区の29USD/㎡となっている。この地域では、昨年の第4四半期からAグレードのノボテル・ハノイ・タイハーが操業を開始している。第3位は28USD/㎡のナムトゥーリエム区で、次いでタイホ―区とホアンキエム区の25USD/㎡となっている。

供給面で見ると2021年第2四半期時点でハノイのサービスアパートメントの部屋数は、前年比20%増の5500戸となっている。この中には、長らくオープンが待たれていたバーディン区とドンダー区のBグレードの物件136戸が含まれている。全物件に占めるAグレードの割合は、53%で5年間安定した状態が続いている。これらの物件は主にアスコットとオークウッドが管理している。

ハノイのサービスアパート全体の稼働率は69%となっている。特にザーラム地区では、インターナショナルスクールの学生や近隣エリアで働く韓国人専門家の高い需要に応えられるビンホームズ・オーシャンパークがオープンしたことで、四半期ベースで32%も入居率が増加した。

ハン上席役員によると、ハノイでは将来的に、19の建築プロジェクトがあり2400戸のアパートが新たに供給される見込みとなっている。この建築プロジェクトの96%が海外不動産管理会社によるものだ。このような状況下で、キャピタランドは、サマーセット・メトロポリタン・ウエスト・ハノイを1億5500万USDで買収すると発表した。この発表は、長らく安定していたハノイ西部の不動産マーケットに新たな刺激を与えるものとみられている。

また、今後ワクチン接種が進み、海外からの投資の動きが活発になれば、ハノイのサービスアパート市場も回復することが期待されている。

サヴィルズは、製造業の発展傾向がサービスアパートの成長に強く関連していると強調している。サヴィルズ・ハノイのマシュー・パウエル社長は、最近のバクザン省、タイグエン省、ハイズン省における製造業の発展が、今後これらの省へのアクセスが容易なハノイ郊外のサービスアパート供給を促進するだろうと述べた。

パウエル社長によると、ハノイ郊外には既に大手ブランドのサービスアパート建設プロジェクトが進みつつあり、例えば環状3号線エリアでは、フレーザー・スイーツが近日分譲を開始する。

「将来的なサービスアパートの供給源は、周辺の省への移動が便利な環状線エリアが主流になるというのが、ハノイのサービスアパート市場の顕著な傾向になるだろうとみています。」とパウエル社長は分析した。

サヴィルズは、近い将来ベトナムでの就業条件を満たす専門家、経験豊富な管理職、高度なスキルを持つエンジニアを中心とする外国人労働者がベトナムに多数戻ってくることで、サービスアパートの需要も回復していくとみている。

出典:24/08/2021 VNEXPRESS
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