ホーチミン市のメトロ1号線の区間ごとの運賃を9000VND~2万3000VNDとし、1日利用券を4万6000VND、3日利用券を10万4000VNDとすることが提案された。これは、以前に提案された運賃よりも高くなっている。
これは、都市鉄道管理委員会(MAUR)がホーチミン市交通運輸局に提出したばかりのメトロ1号線(ベンタイン-スオイティン)の開通初期段階の運賃計画の内容だ。この金額は、以前に提案された7000VND~1万2000VNDという運賃計画より引き上げられている。
MAURによると、上記の価格はバス運賃、利用者の所得、価格の安定化、利用促進などを考慮して設定された金額だ。関係各機関は、ホーチミン市に助言するために、この提案を検討している。
9000VND~2万3000VNDという運賃は、走行距離によって変化する。1日券と3日券については、期間内は無制限に利用できる。1ヶ月の定期券については、一般価格が32万VND、学生価格が16万VNDが提案されている。
上記の切符以外に、メトロ1号線には1回の利用あたり6500~1万7000VNDの割引が適用される交通ICカード(事前にお金をチャージして使用する)も提案されている。6歳未満の子供と高齢者、障がい者は無料で利用できる。
投資家によると、メトロ1号線の料金設定は、距離計算としてはハノイのカットリン-ハドン都市鉄道の運賃と同等となる。提案されたメトロの料金設定は、一般的なバス運賃より78%も高いが、実際の運営コストは都市鉄道の方がバスよりもはるかに高い。
しかし、運賃を高く設定しすぎればメトロの利用者は少なくなるため、今回提案された価格は、初期段階で利用客にメトロの利用を習慣づけるために設定された。運賃を値上げするためには、長い時間をかけて利用者がメトロの利用に馴染むまで待つ必要がある。
メトロ1号線では、運行当初の1日の利用者数を6万8000人弱と見込んでおり、その後、メトロと接続するバス路線ができれば1日の利用者数は、約11万人まで上昇するとみている。メトロ運営開始初年度には、ホーチミン市からメトロに対して1兆VND近くの助成金が支払われるとみられている。
MAURは、初期段階ではホーチミン市からの助成金は高額になるかもしれないが、自動料金システムがアップグレードされて、乗客が自分に合ったチケットを選べるようになれば、助成金は徐々に減少していくとの見方を示す。現在、投資家は、乗客がクレジットカード、電子マネー、QRコードを利用可能にしたり、バスの料金システムと統合するために、1590億VNDを投じて自動料金徴収システムをアップグレードすることを提案している。
メトロ1号線は、日本のODAとホーチミン市による投資プロジェクトで、総投資額は43兆7000億VNDを超えている。区間の総延長は20㎞弱で、ベンタイン(1区)からロンビンデポ(トゥードゥック市)までを繋いでおり、区間内には14か所の駅(地下駅3つと高架駅11)が設置されている。メトロ1号線は、来年第4四半期から正式に運行が開始される予定だ。
出典:18/03/2022 VNEXPRESS
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