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ベトナムニュース【社会】いつもとは違うテト

(C) VNEXPRESS

2022年のテト(旧正月)について、グエン・ダン・ゴック・リンは『貧しい』と『寂しい』という2つの言葉で表現した。

昨年のこの時期、25歳のリンは、テトに向けてアオザイを買ったり、美容院に行ったり、ネイルをする計画で忙しかった。しかし、今年のテトを迎えるにあたっては、ハノイ市の自宅の周りをぶらぶらしているだけだ。

リンは失業して半年になる。大学を卒業してから働いていたマーケティングの会社は経営状態が良くなく、COVID-19の影響もあったために人員を削減し、リンも会社を辞めた。それ以来、リンは自分に合った新しい職場を見つけられないでいる。

気分は落ち込み、貯蓄も日々減っていく中でリンは、テトに向けて買い物をする気力が湧いてこない。「テトは家から出ないと決めたので、何も買いません。両親に渡すために200万ドンだけとってあります。」とリンは話す。

ゴー・ズイ・アインの場合、まだ仕事はあるものの、社会人になってからテトに家族への贈り物が買えない初めての年になる可能性が高く、針のむしろに座らされている気分だ。

COVID-19による激動の1年でズイ・アインは、給与の未払いなどで4回も転職した。2021年12月に入社したばかりの会社も、”感染拡大の痛みを会社と分かち合う”という理由で従業員に半月分しか給与を支払っていない。

収入が500万VNDにも満たない中で、ハノイでの家賃は350万VND必要で、毎月その月を生き延びるのがやっとだとズイ・アインは話す。しかし、彼の家族には遠くで働く子供たちは祖父母など10人の親戚にテトの贈り物を送らなければならないというルールがある。ズイ・アインは、友達にお金を借りようと思ったが、周りの友達たちもみな同じように苦境に立たされていた。

「テトの贈り物を買わなければ親戚で噂になりますが、質素な贈り物では比較されてしまいます。これまでこんなにテトが嫌いになったことはありません。」とズイ・アインは打ち明けた。

COVID-19は、テトをはじめベトナム人の生活のあらゆる側面を変化させた。調査会社が2021年11月に実施した2022年のテトに対するアンケートでは、回答者の64%が金銭面の不安が最大の問題だと回答した。また、50%近くの回答者が、これまでのテトに比べて節約すると回答した。これは、まさにCOVID-19が雇用マーケットに与えた影響によるものだ。

他の調査でもベトナム人の33%以上がテト時期に支出が増えすぎることに不快感を覚え、17%の人が例年と同じようにテトの準備をすることが出来ないことに不安を感じており、ズイ・アインのケースは特別なものではない。

COVID-19によってテトに家族が集まって過ごすことは、当たり前のことではなくなってしまった。タインホア省に住むドアン・タイン・フーンの家族もその一例だ。フーンは、ハノイからタインホア省に向かう車の中でF0と濃厚接触したため、家から200mのところで隔離され、母親に会うことが出来なくなった。

「母は、遠くから私の様子を見たいといいましたが、安全でない可能性もあったので断りました。」とフーンは話した。

フーンの4人の姉妹も同様の状況に陥った。近隣の村の男性と結婚したので、すぐ近くに住んでいるにもかかわらず、全員がF1になったために誰の家にも行けなくなっている。

「昨年のテトはテトに向けて料理を作ったり新しい服を揃えたりしましたが、今年のテトは、ただ全員が集まれることだけを望んでいます。でもそれもできるかどうか分かりません。」とフーンは話した。

2022年のテトにベトナム人にとって最も関心の高いキーワードが「家族」から「健康」に変わった。調査会社のレポートによると、81%のベトナム人が「健康」を最も重要な要素として選んだ。これまで常にテトの時期に最も関心を持たれていた「家族」は今回71%で2位にランキングされた。25歳以上の成人は、家族の誰かがCOVID-19に感染することを恐れる傾向が高くなっている。

ホーチミン市で記者として働くカオ・イー・リンは、今回初めてホーチミン市でテトを過ごすことにした。これまで、1993年生まれのリンは、テトの時期は親戚と集まるためにハノイに帰省していた。しかし、今年のテトは帰省をやめ、感染状況が落ち着いてから帰省することに決めた。

「母には基礎疾患があり健康状態が良くないので、COVID-19に感染させることを恐れています。」とリンは説明する。

帰省できない寂しさを紛らわせるために、リンは自分なりのテトを計画している。リンはホーチミン市内のシェアサイクルやや水上夜行バスなどの新しいサービスを試してみるつもりだ。「実家に帰れないことでお年玉や贈り物の費用が浮きましたから、楽しむつもりです」とリンは話した。

写真家のブイ・カオ・タイにとって、両親の写真を撮る初めてのテトになりそうだ。2017年に写真家になってからタイは仕事で何十万枚もの写真を撮ってきたが、2021年の初めに、COVID-19の感染を逃れるために妻と子供を連れて田舎に帰るまで両親の写真を撮ったことがなかった。

両親の写真を撮るとタイはとても幸せな気持ちになり、両親が年老いたことを実感する。「いつからか両親に皺が増えましたが、長い間仕事が忙しくて、気づきませんでした。」とタイは話す。

過去4か月に撮影した5000枚の写真と今年のテトの写真は、タイにとって貴重な財産になるだろう。「これらの写真は、どんな時でも何が起きても家族が私を守ってくれたことをいつまでも思い出させるでしょう。」とタイは話した。

出典:17/01/2022 VNEXPRESS
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