陣痛に苦しむ妊婦に気付いた検問所で警備中の2人の警察官と兵士が妊婦が路上で出産するのをサポートした。
8月29日の朝、人民警察大学の学生であるグエン・バン・ティンさんと軍のザーディン連隊に所属するドー・ブー・タンさんがビンタン区にある検問所で警備にあたっていた。そこにある男性が陣痛に苦しむ妻をバイクに乗せて現れ、検問所を通過させてもらうように頼んだ。
2人はすぐにこの夫婦をバイクに乗せて病院へ連れて行くことにした。1㎞ほど走ったところで妊婦が破水して苦しみ出したので、それ以上バイクで進むことが出来なくなった。そこで2人は、妊婦を歩道に寝かせて出産をサポートすることにした。
ティンさんは、2㎞ほど離れたところにある検問所に電話をかけて、応援を要請し、妊婦と赤ちゃんを救うために近隣の家のドアをノックして毛布とタオルを提供してもらうようにお願いした。妊婦が大量に出血し、疲れ果てているのを目にして、タンさんは、妊婦のそばに立ち、「もうすぐ救急車が来るから頑張ってください。」と励ましながら赤ちゃんを取り出す準備を続けた。
「その時、妊婦さんが苦しむ様子を見て旦那さんも混乱していたので、お産についての知識はありませんが何とか落ち着こうと考えていました。」とティンさんは話す。15分後に赤ちゃんが出てきたので、ティンさんは赤ちゃんを抱き上げ、タンさんがマスクの紐でへその緒を縛ってから切断した。
ティンさんは、赤ちゃんの体温を守るためにタオルでくるんだ。およそ30分後に救急車が到着し、母子をビンタン区の病院へ運んだ。生まれたのは3300gの男の子で、母子ともに健康で、病院で手当てを受けている。
この地域の人民委員会のグエン・バン・ドゥック副主席は、当直の兵士たちが緊急事態に適切な対応をしたことで母子の命を守ることが出来たとし、「この2人の勇気ある行動に対して、表彰状を授与することを提案しています。」と述べた。
出典:29/08/2021 VNEXPRESS
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