ウクライナから避難したベトナム人を乗せた最初の飛行機がルーマニアを出発し、11時間の飛行の末、3月8日の昼頃にハノイのノイバイ国際空港に到着した。
ベトナム通信社によると、ウクライナからの避難者を乗せた初めての飛行機が、3月7日の7時35分(現地時間)にルーマニアの首都ブカレストからハノイに向けて飛び立った。
この飛行機には、当初の予定より4人多い287人が搭乗し、このうち85人が12歳未満の子供だった。ベトナム航空の発表によると、このVN88便は、3月8日の午前11時半ごろ、無事にノイバイ国際空港に着陸した。
ベトナム外務省の声明によると、今回帰国したのは、ウクライナからモルドバ共和国を経由してルーマニアに避難したウクライナ在住ベトナム人たちであった。
在ルーマニアベトナム大使館は、モルドバを経由してウクライナからルーマニアに避難してきたベトナム人を迎え入れ、ルーマニア在住ベトナム人と協力して、飛行機に搭乗する前のベトナム人に移動手段、食事、宿泊場所、生活必需品などを提供した。
在ルーマニアベトナム大使館とルーマニア在住ベトナム人会は、避難してきたベトナム人の中に身分証明書を持っていない人が多くいたため、空港での出国手続きや渡航許可証の発給手続きをサポートした。
ベトナム人をウクライナから避難させるための活動を主導したルーマニア在住ベトナム人会のファン・ズイ・フン副会長は、ベトナム人を飛行機に乗せて故国に戻せたことに対して喜びを表明した。「今日、避難してきた人々の表情は、モルドバにいるときよりも明るくなっていました。私たちは、できる限りのサポートに全力を尽くせたと思います。」とフン副会長は話した。
3月7日までに、ウクライナからブカレストに避難するベトナム人の数は徐々に減少している。ベトナムでは、今後も3月9日にポーランドのワルシャワから270人を乗せた帰国便と3月10日にブカレストからの帰国便を運行することを予定している。
外務省からの最新情報によると、3月7日の午後6時時点で、2200人のベトナム人がウクライナからポーランドのベトナムの在外公館に避難した。他にもルーマニアに830人、ハンガリーに310人、スロバキアに100人、ロシアに20人が避難したとみられている。
ロシアの侵攻前には、7000人近くのベトナム人が、仕事や留学のためにウクライナの主要都市であるキエフ(約800人)、ハリコフ(約3000人)、オデッサ(約3000人)などに滞在していた。
ロシアは、2月24日に「ウクライナの武装解除とファシストの排除」を目的とした特別軍事作戦の開始を発表した。ロシアのウラジミール・プーチン大統領は、3月6日に作戦は、計画通りに進んでおり、キエフの政権が抵抗を止め、モスクワの要求を実行するまで終了しないだろうと述べた。
ロシア政府とウクライナ政府は、3月7日に3回目の停戦交渉をおこなったが合意に至らなかった。両国の代表団は、引き続き4回目の会談を開催する予定だが、具体的な日時は発表していない。
出典:08/03/2022 VNEXPRESS
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