カンボジアのフンセン首相は、ミャンマー政府にはASEANへ参加する権利があるとして、ミャンマーを訪問して軍事政権の最高指導者と会談する用意があると表明した。
「明日、カンボジア政府を代表してミャンマーの外務大臣と会談する。そしておそらく、その後はネピドーに行ってミン・アウン・フライン国軍総司令官と会談することになるだろう」とフンセン首相は語り、「残された唯一の方法は、直接ミャンマーの指導者と話し合うことだ」と指摘した。
2022年のASEAN議長国となるカンボジアの首相は、ミャンマー軍事政権の最高指導者もASEAN首脳会議に出席する権利があるとも述べている。
「もし会議が開かれる場合は全員を招待します。もし首脳会議であれば加盟各国の首脳を招待します。ASEAN会議はそうあるべきだと考えています。」とフンセン首相は話す。
ブルネイが議長国を務めたASEAN2021では、ミャンマーは10月に開催された第38回と第39回のASEAN首脳会議と11月に開催されたASEANと中国の関係樹立30周年式典という非常に重要なイベントに出席できなかった。
フンセン首相は先週にも対話のためにミャンマーを訪問し、ミャンマーの危機的な状況の解決策を模索し、ASEANの枠組みを立て直す準備ができていると発表していた。またカンボジアのプラック・ソコン外務大臣も10月にカンボジア政府はASEANを支援するためにミャンマー危機の解決に貢献する準備があり、2022年にASEANの議長国となった際にはこの問題の解決に向けて努力すると表明していた。
ミャンマーは、2020年11月に実施された連邦議会の総選挙に不正があったとして、2021年2月にミン・アウン・フライン将軍がクーデーターを起こしたことで危機的な状況に陥った。ミャンマー軍事政権は、将来的に選挙を実施し、現在の非常事態は2023年8月までに終了させると宣言している。
しかし、クーデターに対する抗議は1年近く続いており、治安部隊と反対派の衝突が多数発生し、徐々にエスカレートしている。ある地域の監視部隊によれば、これまでに1300人以上のミャンマー市民が殺害され、1万人以上が逮捕された。一方で、ミャンマーの軍事政権は、反対派との衝突によって、70人以上の軍人と93人の警察官が死亡したと発表している。
出典:04/12/2021 VNEXPRESS
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