ベトナムのグエン・フー・チョン書記長は、中国の習近平国家主席と電話会談を行い、両国がCOVID-19感染防止対策での協力体制を優先することを望んでいると述べた。
9月24日の朝、中国の習近平国家主席と電話会談をおこなったグエン・フー・チョン書記長は、中国がCOVID-19感染防止対策の経験を共有し、ベトナムにワクチンを提供してくれたことに感謝の意を表明し、両国がコロナ後の経済回復についても協力していくことを希望していると述べた。
グエン・フー・チョン書記長は、両国はこれまでに締結した条約を厳格に実施し、自由貿易協定と国境経済協定を更に発展させる必要があると述べた。チョン書記長は中国に対して、引き続き両国の貿易がバランスの取れた形で発展できる条件を作り出し、一部のベトナム産農産物の輸入許可手続きを進め、大規模プロジェクトへの投資を増強させる様に求めた。
中越両国が国境の管理と警備においてより緊密に連携し、両国の国境管理に関する法令を遵守し、相互協力によって平和で安定した国境ルートを構築したいとチョン書記長は述べた。
また、両国は引き続き海上協力の効率を向上させ、国境紛争問題に関する議論を促進し、領海問題を双方の納得のいく形で処理し、ASEANと共に1982年の国連海洋法条約（UNCLOS）を含めた国際法に適した形で、南シナ海行動規範（COC）の構築に関する議論に積極的に関わっていくことを確認した。
中国の習近平国家主席は、ベトナムを歴史的な友好関係にある隣国として非常に重視しており、引き続き両国の協力関係を全面的に強化させたいと述べた。
習近平国家主席はさらに、両国が多国間フォーラムでも協力し、領海問題を適切に解決しながら、COVID-19の影響が広がる中で両国の戦略協力を加速させる必要があると述べた。
中国の王毅外務大臣は、9月10日から12日にかけてベトナムを訪問し、今年中にさらに300万回分のワクチンをベトナムへ寄贈することを明らかにした。これにより、中国がベトナムに寄贈するワクチンの総数は570万回分となった。
中国は、ベトナムにとって最大の貿易相手国であり、逆にベトナムは中国にとって4番目に大きな貿易相手国となっている。両国は条件が許せば、ベトナムと中国間の旅客と貨物の輸送を容易にするために、商業飛行を早期に再開させたい考えだ。
出典：24/09/2021 VNEXPRESS
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