ベトナム国防省と日本の防衛省は、防衛装備品と技術移転に関する協定に調印し、2国間協力関係を新たな段階に進めることを確認した。
9月11日の午後、国防省のファン・バン・ザン大臣が日本の岸信夫防衛大臣の歓迎式典を開催し、会談をおこなった。
両大臣は、”日本とベトナムの防衛協力関係は新たな段階に入った”という共通認識の下で、ベトナムと日本の防衛協力の方向性について話し合いをおこなった。
ザン大臣と岸大臣は、ベトナムと日本の防衛設備品と技術移転に関する協定の締結を歓迎し、早期に軍事医学とサイバーセキュリティに関する両国の覚書を締結できるように関係機関で積極的な調整を進めるように指示することで同意した。
また両大臣は、より高いレベルでの交流によって協力関係を更に促進し、首相レベルの防衛政策対話、参謀総長の交流、幹部育成、軍事産業の育成、国連平和維持活動への参加などを通じて、両国の協力関係を維持することで合意した。
ザン国防大臣と岸防衛大臣は、両国の防衛協力関係が新たな発展段階に入ったことを前提に、両国の関係機関がより緊密に協力してAFR(ASEAN地域フォーラム)、ADMM+(拡大版ASEAN国防大臣会議)および、日本とASEANの国防機関によるサイバーセキュリティ対策など多方面における協力プロジェクトを推進していくことで合意した。
ベトナムと日本の防衛協力関係の新たな段階では、周辺地域と世界の安定と平和に積極的に貢献するために、上級レベルの交流プログラムと多国間協力プログラムを双方が積極的に推進させる。
会談で両国は、周辺地域の複雑な状況において航行と飛行の自由の重要性を含めた周辺地域と世界情勢における懸念点についても話し合いをおこなった。両大臣は、1982年の海洋法に関する国際連合条約を含めた国際法の遵守の重要性を再確認し、各国の軍隊におけるCOVID-19 対策の経験についても情報交換をおこなった。
日本の岸防衛大臣は、ファン・バン・ザン国防大臣の招待を受け、9月10日から12日までベトナムを公式に訪問した。これは、岸大臣の防衛大臣として初めての海外訪問だった。
これより前、2011年10月にベトナムと日本は、二国間防衛協力・交流に関する覚書を締結している。また、2018年4月には、ベトナムの国防相と日本の防衛省によって、次の10年に向けた日越防衛協力に関する共同ビジョン声明が締結されている。
出典:12/09/2021 VNEXPRESS
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