ハティン省、ダナン市、ハイズン省では、感染源不明のクラスターが発生している。バクザン省は、市中感染増加に対処するため一部の地域を封鎖しなければならなくなった。
10月12日からこれまでに、ハイズン省では70人の感染が確認された。このうち31人は、南部の各省とハノイ市からハイズン省に来た市民に関連した感染者で、残りは感染源が不明となっている。
最近になってハイズン省内の12の県と市全てで感染者が確認されており、特にキンモン県、キムタイン県、ハイズン市の3ヶ所では、感染源不明のF0が企業や学校で発生しており、感染状況が複雑化している。
11月8日からハイズン市の全ての生徒はオンライン学習に切り替えられた。それ以外の県では、感染状況に応じて授業方法を検討することになっている。教員と生徒は移動と集合を極力控えることが求められている。キムタイン県では高校で感染者が確認されたため、2日前から全ての学年でオンライン学習に切り替えられた。
ハイズン市では、市民に対して公園など混雑した場所に集まらないように呼びかけ、不要不急の飲食を制限し、結婚式については招待客を30人以下に制限し、1グループは5人以下として感染防止対策への誓約書を提出するように求めている。
11月5日からハイズン省ではホーチミン市、ビンズン省、ドンナイ省、ロンアン省及び、感染レベル4の地域から帰省した人に対して隔離と検査を実施している。ワクチンを2回接種済みか、COVID-19感染から回復して6か月以内の人は、自宅又は、ホテルで7日間の隔離とし、その後7日間の自主医療観察と2回の検査を実施する。ワクチン接種が1回のみの場合は、14日間の隔離と2回の検査を実施する。ワクチン未接種の場合は、14日間の集中隔離とその後14日間の自主健康観察を行い、3回の検査を実施する。
ハイズン省は、感染地域であるハザン省、フートー省、フンイエン省との乗客を乗せた車両の往来を停止する。また、これらの地域を通過した車両に対して、ハイズン省内での乗客の乗り降りのための停車も認めないとしている。
バクザン省は、10月26日以降394人の感染者が確認されている。感染者の多くはベトイエン県、ランザン県、イエンテー県、タンイエン県、ルックガン県の工業団地、カラオケ、住宅地で発生したクラス―に関連している。
イエンテー県では、80人以上の感染が確認されたことを受けて、11月6日から人口11万人の県全体が封鎖された。イエンテー県では15か所の検問所を設置し、全住民を対象に大規模検査を実施している。
イエンテー県では、家族と家族を隔離し、不要不急の外出を制限し、21時から6時までの夜間外出を制限している。各工場、企業、公的機関は、感染防止対策が確実に実施されていると県から承認され、労働者の宿泊と生活場所が確保されている場合を除いて活動が停止される。
バクザン省は、感染レベルが3と4の地域において旅客輸送を停止させた。また省内の全ての飲食店で、デリバリー販売のみを許可して店内飲食を禁止し、結婚式は停止とし、葬儀については少人数でおこなうように指示した。
10月末からバクザン省は、多くの人が集まるイベントに参加するために感染地域から移動してきた人に対して72時間以内のPCR検査陰性証明書か48時間以内の簡易抗原検査陰性証明書の提出を求めている。また宿泊する場合は規定に従って検査と隔離を実施する必要があるとされている。
ハティン省では、ハティン市、キーアン県、キーアン村で過去4日間連続で数十人の感染源不明のCOVID-19感染者が確認されている。感染者の多くは、幼稚園と小学校の教員と生徒、園児であった。11月7日には、14人の市中感染が確認され、そのうち5人がキーアン県のキーラム高校の生徒であった。
キーアン村は、最近確認されたF0の疫学調査と広域検査を実施するため、272世帯の居住する8区域を封鎖した。
ハティン市とキーアン県全域で、カラオケ、マッサージ、ジム、インターネット、映画館が営業停止となり、レストラン、喫茶店などの飲食店では11月6日から定員を30人未満に制限し、デリバリー販売が推奨されることになった。一部の幼稚園と小学校も一時閉鎖となり、中学校と高校はオンライン授業に切り替えられた。
ハティン省の感染レベルは現在レベル2のイエローゾーンと評価されている。ハティン省COVID-19感染防止対策管理委員会は、キーアン村に対してF0の隔離施設を稼働させてF0患者の治療を行い、保健局に対して早急にF0の自宅隔離を実施するよう提案した。
ハティン省では、地域ごとの感染対策を実施しており、保健局は村ごとに検査を実施している。前回ハティン省が省全体を対象とした大規模検査を実施したのは6月中旬にまでさかのぼる。その際、ハティン省では5日間で600人の医療スタッフを動員して、15万人のPCR検査を実施した。
ダナン市では、11月7日から10日にかけて、110万人以上を対象にプール方式のPCR検査を実施する。これは9月末にダナン市人民委員会が公表した検査実施計画より1週間前倒しのスケジュールになる。
ダナン市保健局では、市内の全ての飲食店でマネージャー、受付、ホールスタッフなど従業員の30%を代表として検査し、各世帯でも最も移動や他人との接触が多い人を代表者として検査を実施する。
ダナン市が直近で大規模検査を実施したのは、10月14日から16日にかけて14万4000人以上を対象とした検査で、その際は感染者は確認されなかった。中部の中心都市であるダナン市では、10月20日まで30日間市中感染が確認されていなかったが、10月20日以降は感染源不明の市中感染者が確認されている。11月8日には21人の感染が確認され、そのうち10人は感染源が不明であった。
ダナン市保健局は10月20日から現在までに5ヶ所のクラスターで100人以上の感染者を確認している。ダナン市の大規模検査では、初日に世帯検査で2名と飲食店検査で1名の市中感染が確認された。(どちらもダナン市ソンチャー区)
ダナン市人民委員会は、過去18日間でホーチミン市など感染地域からダナン市に帰省して自宅隔離であった人を中心に35人の陽性が確認されたことを受けて、感染地域から帰省した人への管理を強化するように担当機関へ指示した。
現在、ダナン市内には30か所の封鎖エリアが存在する。感染レベル1と2の地域からダナン市に入った市民でワクチンを2回接種している場合は、集中隔離は実施されない。ダナン市は既に112万回分のワクチン接種を実施しており、34万人以上が2回目の接種を完了している。
出典:09/11/2021 VNEXPRESS
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