2022年3月のベトナムの米の輸出価格は420USD/トンとなり、今年に入っての最高値を記録した。
農業農村開発省によると、2022年第1四半期のコメの輸出量は148万トンに達し、輸出額は7億1500万USDとなった。これは、昨年同期と比べ輸出量で24％、金額で10.5％の増加である。
世界市場でのベトナム産米の輸出価格は、安定した需要と輸送費の高騰によって、過去3.5ヶ月で最高の水準まで上昇している。
具体的には、ベトナム産米の輸出価格は、月初から20USD上昇して415～420USD/トンで推移している。これは、2月の価格と比べて1トンあたり16USDの上昇だ。
一方で、タイ産米の価格は、408～412USD/トンで、月初から16USDほど下落している。これは、バーツ安が原因でタイ産米の価格競争力が増し、販売量も増えている。しかし、物流コストの高騰はタイ産米にとっても依然として大きな課題となっている。
国内市場では、メコンデルタ産の冬春米の価格が前月から殆ど値上がりしなかったため、3月に入っても売り上げを伸ばしている。現在、メコンデルタ地域では、2022年冬春米の約1/4の収穫が完了している。
アンザン省では、IR50404品種米の価格が、2月の平均価格から400VND/kg上昇して、5600VND/kgで販売されている。通常米の価格は1万1000VND/kg程度で、ジャスミン米の販売価格は1万5000VND/kg程度となっている。
キエンザン省でも、米の販売価格が2月と比べて1㎏あたり400～500VND上昇している。ビンロン省ではコメの価格は安定した状態が続いている。
出典：09/04/2022 VNEXPRESS
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