Kichi KichiやGogi Houseなどのレストランチェーンを運営するゴールデンゲート社が、2022年の税引き後利益が4300億VND以上の赤字となったと公表した。これは、同社が業績を公表し始めて以来、初めての赤字である。
ゴールデンゲート社の監査済み決算報告書によると、昨年の売上高は前年比27%減の3兆3180VND近くとなった。このうち、同社の主力事業である飲食店経営では2021年から1兆2000億VND以上売上が減少した。粗利率はも1.5%減少したが、依然として58%という高い水準を維持している。
固定費は削減されたが、売上高の減少をカバーできるほどではなかった。一方で金利の支払いが前年の2倍以上に膨らんだ。トータルすると飲食業界の大手である同社は、前年650億VNDの利益を上げたが、2021年度は4300億VND以上の赤字を記録した。これは、同社が2017年に業績を発表して以来、初めての赤字となる。
昨年、ゴールデンゲート社は、銀行からの短期借り入れと債券の発行により負債が増加した。最大の債権者はVietinbankで、3690億VNDを融資している。他にも同社では、36か月期限で年利11.5%の債権を4880億VND分発行した。
同社のダオ・テー・ヴィン会長は、COVID-19が飲食業界に多大な影響を与えたと述べた。消費者心理は非常に慎重で、収入が減少したことで購買力も下がり、同社の売り上げに直接影響した。しかし、昨年末から同社の業績は回復の兆しを見せている。2021年10月の来店者数は前月の4倍となり、12月には10月の2倍となる100万人が来客した。
ゴールデンゲートは、2005年に設立された大手飲食チェーンであり、鍋、バーベキュー、アジア料理、欧米料理、カフェなどを手掛けている。同社は現在、22を超えるブランドを所有しており、年間の来客数は1800万人を超えている。2022年2月末時点で、同社は40の省と市に400件を超える店舗を展開している。
昨年末に公表された数字では、同社の1株あたりの価値は195万VND以上と評価されており、同社の発行する760万株以上の株式の時価総額は14兆8500億VND(約6億5000万USD)となる。
最近、ゴールデンゲート社は、外国投資ファンドからの資金提供を受け始めた。先月中旬に同社は、Seletar Investments, Seatown Private Capital Master Fundおよび、Periwinkleが同社の株式270万株を取得したと発表した。これにより、上記3社のシンガポール企業がゴールデンゲート社の株式の36%を所有したことになる。
出典:06/04/2022 VNEXPRESS
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