観光旅行諮問委員会(TAB)のメンバーは、保健省の海外から旅行者の入国条件に関する意見を聞いて海外旅行者を歓迎しない方針にショックを受けたと述べた。
3月3日にホーチミン市観光局が主催した2022年の海外旅行客誘致に関するセミナーにおいて、TABのメンバーであるルーン・ホアイ・ナム氏は、3月15日以降の海外旅行客の受け入れ準備について意見を述べた。
「文化・スポーツ・観光局の作成した”観光旅行再開計画”草案に対する保健省の回答を見て、既に解決したと考えていた問題がまだ解決されていなかったことにショックを受けました。保健省の提案した条件では観光客の誘致は難しく計画は失敗に終わるでしょう。」とナム氏は述べた。
ナム氏はさらに、ベトナムへの海外からの旅行者受け入れ試験プロジェクト開始から3か月後の1月末までに、ベトナムは毎月平均3000人の旅行者を受けれ、9000人が入国したと付け加えた。「海外旅行者の試験的な受け入れプロジェクトは成功したとは言えません。なぜなら入国条件は、航空会社、旅行会社、旅行者などすべての関係者にとって厳しすぎたからです。なので、今回の正式な海外旅行者の受け入れ再開は、自信を持って実施すべきです。ベトナムに入国する海外からの旅行者は、国内の旅行者と同等に扱うべきです。」とナム氏は述べた。
ベトナムの大手旅行会社であるViettravelのフイン・ファン・フーンホアン副社長は、海外からの入国者もワクチンを接種済みでPCR検査を受けているのであれば国内の旅行者と同等に扱う必要があると指摘する。「海外からの旅行者がベトナムを訪れた際に、差別されたと感じずに楽しく過ごしてもらうために、入国手続きやサービスの利用について関係者が緊密に連携する必要があります。」とホアン副社長は述べた。
Lua Viet Tourismのブイ・テー・ズイ社長は、現行の政策ではCOVID-19検査費用や感染防止対策費用によってツアー価格が大幅に上昇していると述べた。「例えば、海外からベトナムへのツアー旅行の場合、旅行者は入国前、入国後3日目、ベトナム出国前の少なくとも3回PCR検査を受ける必要があります。これは、時間と費用の面で、大きなロスです。」とズイ社長は話す。
3月15日から海外旅行者受け入れを再開しCOVID-19に安全に対応することを目的に、ビザ免除規定の復活についても多くの意見が出された。COVID-19感染拡大前、ベトナムは88ヵ国と2国間のビザ免除規定を実施しており、観光客をベトナムに誘致するためにはビザ免除措置の再開も重要となる。
また、現在のF1隔離規定では、旅行者にサービスを提供するスタッフを十分に確保できないと多くの関係者は考えている。例えば、ハノイのあるレストランでは、家族がF0になって、スタッフがすべてF1になってしまったため、サービスを提供する人が誰もいなくなってしまった。「規定を見直さなければ質の高いサービスを提供することはできません。現在のベトナム国内の感染者数は非常に多いですが、昨年の8月、9月頃の状況とは全く違います。」とナム氏は述べた。
出典:03/03/2022 VNEXPRESS
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