ベトナム財務省のホー・ドゥック・フック大臣は、ワクチン購入財源が22兆ドンに達し、7500万人に2回COVID-19ワクチンを接種するのに充分な資金を確保できつつあると述べた。
これは、6月24日に開かれた国会の経済委員会本会議で、フック財務大臣が言及した内容だ。
フック大臣によると、国会の常任委員会はワクチン接種予算に14兆VNDを割り当てることに同意し、ワクチン基金に8兆ドンの支援が集まったことで、7500万人に2回のワクチン接種をおこなうのに十分な財源が確保できつつあるとのことだ。
フック大臣は、全国民へのワクチン接種は、政治局の決定であり、政府は実現のために全力を挙げていると強調した。現在の感染状況では、ワクチン接種と5Kルールの徹底が、感染拡大を防止する最善策とみられている。
5月末、国会の常任委員会は、2020年の国家予算の貯蓄と残高から12兆1000億VNDをCOVID-19ワクチンの購入に割り当てることを決定した。
政府の議決21号によると、ワクチン購入資金は、国家予算、個人および団体からの義援金、ワクチン接種を受ける企業、個人からの自発的な寄付などによって調達される。
ベトナム保健省は、7500万人に2回接種するために1億5000万回分のワクチンが必要としており、財務省は、1億5000万回のワクチン接種に必要な財源を25兆2000億VNDと見込んでいる。このうちワクチンの購入費用が21兆VNDで、残りはワクチンの輸送、保管、配布、接種などの活動に必要な資金だ。ワクチン購入のために中央政府は16兆VNDの予算を確保する予定で、残りの9兆2000億VNDを地方自治体の予算と企業や個人などからの寄付金で賄うとしている。
ワクチン基金管理委員会の最新データによると、6月24日までに企業や個人から集められた寄付金は、7兆5230億VNDとなっている。企業や団体の中で、寄付を約束しているが、まだ送金されていない金額が5790億VNDある。また、ワクチン基金ホットライン1408から集められた個人の寄付は950億VNDに達している。
フック財務大臣は、COVID-19により困難な状況に陥っている企業や個人を支援するため、政府は減税措置や2022年12月31日まで納税延期措置など多くの支援策を実施していると述べた。また、ワクチン接種に協力する医療関係者に特別手当を支給し、全国の電気料金の減免措置を実施するとしている。
出典：25/06/2021- VNEXPRESS
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