―― ベトナムはマッサージ店が多くてありがたいですよね。肩こりがひどいので、よく通ってます。
鷹野 気軽に通えていいですよね。とはいえ、本当にたくさんマッサージ店があるので、どこがよいお店なのか正直よくわかりませんが。
―― 日本で通ってたお店が、ベトナムにも支店を出してくれたらいいのになぁ。
鷹野 ベトナムで外資系企業がサービス事業を始めるには、ライセンスの取得が肝になりますが、これがなかなか難しいんです。ベトナムがWTOに加盟する際、WTOコミットメントを結んでいるためです。これは、サービス業の外資規制について決めたリストです。このリストに明示されていないサービス業について、認められるかどうかは管轄当局の裁量次第ということになります。
―― マッサージは、どうなんでしょうか?
鷹野 残念ながら、マッサージ業はWTOコミットメントに明示されていないので、ライセンスが取得できるかは当局次第です。現時点では、外資系企業がマッサージ業のライセンスを取得するのは難しいと言われています。
―― えー! でも実際に、外資系企業のマッサージ店もあるような。
鷹野 外資規制がある場合は、現地企業との合弁にするとか、代表者をベトナム人とするなど、規制を避ける方法があるにはありますので、そのような方法を用いているのかもしれませんね。現状ではこのような厳しい外資規制がありますが、ベトナムがTPPに加盟したので緩和も期待されています。
―― 外資規制が緩和されれば、さらにベトナムの変化が激しくなりそうですね!