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マーケッターの 独り言Vol.16
韓国ブームはK-POP・韓国ドラマから
K-ファッション、韓国料理へと拡大

 週末、サイゴン中央郵便局の前で、K-POPグループのダンスを踊っているアマチュアダンサーチームがいる。ここ最近、ベトナムのみならず東南アジアの若者を中心に、公共の場でK-POPグループのダンスを披露する「Kポップパブリックチャレンジ(K-POP in public challenge)」が流行している。中でも、ベトナムでのK-POPブームの勢いは凄まじい。韓国の魅せるダンスがベトナムの若者の価値観とマッチしているのであろう。

 インテージベトナムは2019年6月に、「10~20代のライフスタイル」(ホーチミン市・ハノイ15歳~29歳:計188サンプル)を自主調査した。エンターテインメントの質問では、利用しているエンターテインメントの1位はハリウッド系の「スーパーヒーロー」(59%)、2位「Instagram / Facebook」(46%)に次いで、「K-POP / 韓国ドラマ」(38%)が3位となった。20~24歳からの人気が最も高く、ほぼ半数(48%)。K-POPや韓国ドラマは日常的なエンタメとして欠かせないものとなっているようで、まるでスマホと同じ状態である。

 このような韓国ブームの領域は音楽やドラマだけではなく、ファッションや料理にも広がっている。ファッションの質問では、憧れのファッションスタイルとして1位は「ミニマリスト・スタイル」(73%)で、「K-スタイル」は2位(44%)。特に若い女性からの人気が高い。外国料理の利用の質問(6ヶ月以内)では、41%が韓国料理と回答(1位)。一方、日本料理は24%(2位)と差が付いた。ベトナムでの韓国ブームは、「K-POP / 韓国ドラマ」から「K-ファッション / 韓国料理」へと拡大を見せている。

柳 甫佶 Paul Ryu
INTAGE VN のMarketing Manager。INTAGE Japanで海外調査担当後、日本人の妻と一緒にINTAGE VNへ赴任。日本でBranding Masterを取得(九州大学大学院)。レポートの詳細はWebサービスのSlideShareで「VIEVIEW」と検索。