2022年にベトナムの4工場が約710億USDの売上をサムスンにもたらした。これは、この韓国企業の全売り上げの30%を占めている。
2022年の監査済み財務報告書によると、サムスンは全体で2340億USDの売上となり、前年から8%以上増加した。このうち、ベトナムにある4工場が約30%に貢献している。またベトナムの4工場は利益面でも約46億USDを計上している。
Samsung Thai Nguyen(SEVT)は、依然としてサムスングループのベトナム工場で最も売上が高く36兆3000億ウォン(約280億USD)以上の売上となっている。この数字は2021年と比べて約13%の増加で、2022年の利益は前年から18%増の2兆7100億ウォン(約21億USD)となった。
SEVTは、現在サムスンの世界最大のスマートフォン製造工場だ。サムスンは2013年からタイグエン省に投資しており、当初の投資額は20億USDだったが、現在の登録資本金は75億USD以上にまで増加している。
2021年までサムスングループのバクニン省の2工場であるSamsung Electronics(SEV)とSamsung Display(SDV)の売上はほぼ同程度だった。しかし、2022年に入ってからディスプレイの製造をおこなっているSDVの売上がSEVを上回るようになった。
2022年にSDVは前年比18.6%増の25兆7730億ウォン(約199億USD)の売上を記録した。一方のSEVは、前年比9.6%増の23兆6670億ウォン(約182億USD)だった。売上はSDVの方が大きいが、利益ではSEVが上回る。2022年のSEVの利益が12.7億USDだったのに対してSDVの利益は約10億USDとなっている。ベトナムにおけるサムスンの最初の製造拠点であるSEVは、依然としてサムスングループで最大規模の製造拠点である。
サムスンのホーチミン市唯一の製造拠点であるSamusung Electronics HCMC CE Complex(SEHC)は、2022年に売上6兆2000億ウォン(約48.2億USD)となり、約3億USDの利益を計上したが、2021年からは僅かに減少している。
サムスンは、2022年末に4か所の製造拠点に加えて2億2000万USDを投資してハノイ市にR&Dセンターを開設した。サムスンはこのR&Dセンターを大規模な研究開発の戦略拠点とすることを目指している。先月、ベトナムの首相が出席したイベントでSamsung Vietnamのチョイ・ジョ・ホー社長は、ハノイの研究開発センターを世界をリードする拠点とすることを自らの使命だと述べた。
サムスンはこれまでにベトナムに180億USDを投資しており、今後200億USDまで引き上げることを計画している。サムスンのハン・ジョンヒ副会長は、明確な目標を持ってベトナムのプロジェクトを効果的に実行し、AIとビッグデータの研究をさらに進めたいと述べている。
出典:05/03/2022 VNEXPRESS
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