ホーチミン市都市鉄道管理委員会は、メトロ1号線の開通から1ヶ月間の運賃を無料することを提案した。
これは、ホーチミン市都市鉄道管理委員会(MAUR)が関係各機関へヒアリングをおこなっているメトロ1号線運行開始初期段階の運賃計画草案に記載されている内容だ。来年初めからホーチミン市初となる都市鉄道の商業運行が開始することを見据えて、運賃計画が準備されている。
この運賃計画草案の中でMAURは、運行開始から1ヶ月間の運賃を無料にすることを提案している。同時に、障がい者、子供、高齢者、革命貢献者、学生に対する運賃の減免案も提案された。また、ベトナム医師の日(2月27日)、国際女性の日(3月8日)、国際子供の日(6月1日)、戦争烈士の日(7月27日)など特定の日には、対象者の運賃を減免することも提案されている。
上記の方針に加え、メトロ1号線の営業初期段階の運賃計画も昨年時点の案から変更された。運賃表は、市バス、ハノイメトロと比較したうえで、市民の支払い能力を考慮して立案されている。
メトロ1号線の運賃は9000VND~2万4000VNDの範囲とされており、距離に応じて設定されることになっている。また、ICカードを利用した場合の運賃は7000~1万8000VNDに設定されている。1日乗車券は4万8000VND、3日乗車券は10万8000VNDで期限内は乗り放題になる。
月額定期の場合、MAURは一般乗客は33万VND、学生は16万5000VNDを提案している。しかし、定期券についてはメトロ1号線の自動料金収受システム(AFC)がアップグレードされるか、他の適切な料金システムが導入されてからの適用となる見込みだ。
この草案についてホーチミン市公共交通機関管理センターは、MAURの提案した料金体系は市民の支払い能力に適合しているとコメントしている。また様々な料金体系を設定することは、それぞれのグループに属する乗客のニーズを満たしていると評価した。
メトロ1号線運賃の減免方針は、優先対象に属するグループの乗客に一律に適用される。しかし、運行開始から1ヶ月の運賃無料と特別な日の特別料金について、ホーチミン市公共交通機関管理センターは、専門の管轄機関の書面による承認が必要との見方を示している。
メトロ1号線の総投資額は43兆7000億VND以上で、全長は約20㎞あり、トゥードゥック市のロンビン車両基地から1区のベンタイン市場前までを繋いでいる。このプロジェクトは既に95%が完了しており、現在は、来年初めからの商業運行開始に向けて最終調整と試運転が進められている。
出典:13/05/2023 VNEXPRESS
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