ベトナムで存在感のある日系企業の筆頭はバイクの「ホンダ」でしょう。そのシェアは何と80%で、圧倒的な人気です。
嘘のような話ですが、以前のベトナム人はバイクのことを「ホンダ」と呼んでいたそうです。
車関係では、自動車の「トヨタ」。世界ブランドの安心感からか、タクシーにもよく使われています。
自動車市場のシェアは1位で26%。2位はホンダで9%です。
食品業界ではインスタントラーメンのエースコック。シェアは50~60%です。
即席麺の1人当たりの年間消費量は、ベトナムは韓国に次いで世界で2位。そんなインスタントラーメン好きのベトナム人には、エースコックはベトナムの企業と思っている人もいます。
食品ではもう1社、味の素。うま味調味料の味の素はベトナムに根付いた商品で、日本人を見て「アジノモト!」とふざける人もいます。
味の素社によればそのシェアは、風味調味料を含めて62%です。
ここに挙げた以外にもまだありますが、成功している企業の特徴は進出時期が早いこと。
第1次ベトナム投資ブームの1990年代に設立され、苦労しながら市場を開拓してきた企業ばかりです。