ゲアン省ナムソン村で一部の世帯の畑に野生のゾウが侵入し、作物を踏み荒らした後、食べ物を求めて家の敷地まで入ってきた。
ナムソン村のルーン・バン・ビエット村長によれば、6月11日の朝、ゾウが森から数十メートル離れた場所にある民家の庭に侵入してきた。ゾウは民家の木製の板を破壊し、付近にあったバナナを食べつくすと立ち去った。
付近の住民は大声を上げたり、太鼓をたたいて大きな音を出したり、火をつけてゾウを森へ追い返した。
地元当局は、今回現れたのがナムソン村とバックソン村の間にある森の中に何十年も生息しているメスのゾウであると特定した。「ゾウはたまに村にやってきて作物を荒らしたり、食べ物を探したりしますが、人々に危害を加えることはありません。当局は地元住民に対して、ゾウを見かけたら安全な場所に避難する方法を定期的に告知しています。」とビエット村長は話す。
森林警備隊の統計によれば、ゲアン省には14~16頭の野生のゾウが生息しており、ダクラク省とドンナイ省に次いで国内で3番目に野生のゾウが多い地域とされている。このうちプーマット国立公園内には11~13頭の3つの群れが存在しており、バックソン村付近に1頭、クイチャウ県に2頭が生息している。
ゾウが、村の作物を荒らす主な理由には、生息エリアの減少、野生林への植林、移動通路の減少、食糧と塩の不足などがある。なお、一部のゾウはパートナーを持たず単独で行動しているため、発情期には攻撃的になりやすい。2016年にはコンクオン県で孤独な雌のゾウが森の中に住民の飼っていた水牛を連れ去り一緒に生活していたこともあった。
出典:12/06/2023 VNEXPRESS
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