飲酒検問でアルコールが検出されたドライバーたちは、口々に「結婚式でビールを数本飲んだだけ」、「昨日の夜に飲み会があったが今日はもう素面です」と言い訳したが認められなかった。
12月2日(土)の昼12時ごろビンタイン区ハンサイン交通警察とゴーバップ区交通警察からなる数十人の飲酒運転取締りチームがゴーバップ区の6差路高架下で飲酒検問を実施した。
赤信号で停止していた68歳の男性を無作為で検査したところ、呼気からアルコールが検出された。この男性は、先ほどフーニョン区の結婚式に参加してビールを数本飲んだが、意識はしっかりしているので違反になるとは思わなかったと述べた。
検査の結果、この男性の呼気からは0.51㎎/ℓのアルコールが検出された。「結婚式場が家から1㎞位のところだったので、飲んでも大丈夫だろうと思ってしまった」とこの男性は話す。
1区のホアンサー通りでは、客を乗せていた配車アプリのドライバーが交通警察の検査の結果、最低レベルのアルコールが検出されたとして驚いていた。この男性は、昨夜、友達の誕生日パーティーに参加しビールを4,5本飲んだが、今朝は昼頃に最初の乗客を乗せたばかりだった。
「自分では健康で普通の状態だと思いましたが、昨夜の飲酒の影響で呼気にまだアルコールが含まれているとは思いませんでした」とこの男性は話す。この男性は警察から700万ドンの罰金と11か月の免許停止処分を受けた。
約3時間の検問で、交通警察は、10人近くの飲酒運転を検挙した。日中の飲酒検問実施には、多くのドライバーが驚いた。中には、昼食の際にビールを1,2杯飲んで会社に戻る途中だったが、まさか検挙されるとは思わなかったと話す人もいた。
過去最大規模の飲酒運転取締りキャンペーン開始から一週間が経過し、ホーチミン市交通警察はこれまでに、1380件を摘発し、車48台とバイク1330台を押収した。さらに他に9人が麻薬の陽性反応で検挙されている。
ホーチミン市交通警察の幹部によれば、これからテトにかけて、約20人で構成される10チームが毎日ホーチミン市内の各道路で4交代、24時間体制で飲酒運転の摘発を実施する予定だ。これは、ドライバーの意識を向上させ、夜間は飲酒運転しないが昼間なら大丈夫だろうという考えを改めることを目的としている。
飲酒運転取締りキャンペーン開始当初は、多くの市民がアルコール検査に抵抗したため、取締りチームは困難に直面した。市民の中には警察官の要請に従わなかったり、バイクを置いて逃げ出したり、息を吹きかけない人などが現れたのだ。しかし、警察も証拠用に監視カメラを使用したり、指示に従わなかったり逃走した人を地元の警察と協力して処分するなど対策を講じている。
交通警察は、ホーチミン市内で飲酒運転による事故が相次いでいることを受けた取締りを強化している。11月12日には、酒を飲んだ39歳の男が運転する車が18歳の女子学生のバイクと衝突し、女子学生が亡くなるという事故が発生している。
2023年1月から9月末までにホーチミン市交通警察は、9万3500件以上の飲酒運転を摘発している。このうち421件が自動車で、9万3000件以上がバイクだった。
今年初めから全国の交通警察は70万件以上の飲酒運転を摘発しており、これは平均すると1日2000人以上に相当し、交通違反全体の23%を占めている。
出典:03/12/2023 VNEXPRESS
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