シンガポールの仮想通貨決算企業Triple-Aの統計によれば、ベトナムは仮想通貨を所有する割合が世界で2番目に高い。
先週発表されたTriple-Aの統計データによれば、仮想通貨の所有比率が最も高かったのはUAEの34.4%だった。ベトナムは、人口比21.2%で第2位となり、3位アメリカの15.6%を上回っている。
Triple-Aでは、UAEで仮想通貨所有率が高いのは、新技術に対する政府の優遇政策によるものだと分析している。UAEのFSRA-ADGMは、仮想通貨の取引に関する規制とガイドラインを公布している。また、当局は、仮想通貨の所有者や仮想通貨の分野で活動する企業に対して免税措置を提案している。
一方で、ベトナムでは仮想通貨を使用した取引は認められておらず、仮想通貨の所有は依然としてグレーゾーンにあるために、かえって魅力的な資産と見なされている。
ブロックチェーンスタートアップ企業Ninety Eightの創業者であるレ・タイン氏によれば、最近仮想通貨の保有比率に関するレポートが増えており、そのほとんどが、ベトナムが高い比率であるとしている。「Triple-Aの最新の統計データも仮想通貨が若い世代に好まれる新しい資産としての地位を確立しつつあることを示しています」とタイン氏は話す。以前の他の統計データでは、ベトナムをはじめ世界で仮想通貨を所有しているのは殆どがZ世代とY世代だとされている。この世代は早い時期から長期間にわたってインターネットに親しんでいる。これは、この世代の仮想通貨の所有率が高いことの一つの理由でもある。
Coin98 Insightsが2023年12月に1200件のサンプルに基づいて実施した調査によれば、仮想通貨へ投資している年代は26~36歳が47.1%を占め、18歳から25歳までが37.9%を占めていた。
3月に公表されたアメリカのブロックチェーン調査会社Chainalysisのデータでも、2023年に仮想通貨から利益を上げた国でベトナムは世界3位となり、利益額は11.8億USDに達している。ベトナムはまた、仮想通貨で10億USD以上の利益を上げた世界8カ国のうちの1つでもある。
2023年末にChainalysisが公表したグローバル仮想通貨導入指数(GCAI)に関するレポートでは、ベトナムは2年間保っていた1位の座から3位にランクダウンした。
2023年5月のWSJの統計でも、ベトナム人は世界で4番目に多く仮想通貨取引をしていることが示されている。それによれば、ベトナムの投資家の取引額は約200億USDに達し、その90%が先物取引だった。
ベトナムの大手仮想通貨取引所の担当者は、これらのランキングはあくまで参考数値だと話す。一部の投資家は複数の仮想通貨ウォレットを作成して、取引したり、エアドロップを受け取っている。ただし、ベトナムが、投資家と国際プロジェクトの数の両方において最も活発な市場の1つであることは間違いない。
出典:2024/05/13 VNEXPRESS提供
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