グエン・フー・チョン書記長の招待に応じて、ロシアのウラジミール・プーチン大統領が6月19日からベトナムを公式訪問する。
ベトナム外務省の発表によれば、プーチン大統領の国賓訪問は6月19日から20日の予定となっている。プーチン大統領がベトナムを公式訪問するのは10年以上ぶりとなる。
プーチン大統領は1952年10月7日にレニングラード(サンクトペテルブルク)で生まれた。その後、国家保安委員会(KGB)で長年勤務し、エリツィン大統領によってロシアの首相に任命され、その後、1999年12月にロシアの大統領に就任した。
その後、約25年間にわたってプーチン氏は、大統領や首相としてロシアを率いてきた。この間ロシアは、国際社会における地位、経済、国民生活など様々な面で多くの変化を遂げた。
ベトナムとソ連は1950年に国交を樹立し、ソ連崩壊後の1991年末からはロシアが正式な後継国となった。1994年6月にベトナムとロシアは、ベトナムとソ連が締結してい友好関係の基本原則を引き継ぐ形の条約に署名した。2012年に両国は、包括的な戦略的パートナシップ条約を締結している。
プーチン大統領は、これまでに2001年、2006年、2013年の3回、ベトナムを公式訪問しており、2017年にはベトナムで開催されたAPEC会議に出席するためにダナンを訪れている。
2023年5月には統一ロシア党首でロシア連邦安全保障会議副議長を務めるドミトリー・メドヴェージェフ氏がベトナムを公式訪問し、10月には、ヴャチェスラフ・ヴォロージン下院議長がベトナムを公式訪問していた。
計画投資省によれば、2024年4月時点でロシアのベトナムへの投資プロジェクトは186件あり、総投資額は9億8498万USDで、145ヶ国中28位となっている。一方で、ベトナムからロシアへの投資プロジェクトは18件で、総投資額は16.3億USDで、その多くがエネルギー、農業、製造分野となっている。
税関総局の統計によれば、2023年のベトナムとロシアの貿易総額は、前年比2.3%増の36.3億USDとなっている。2023年にロシアは、ベトナム人留学生1000人に奨学金を供与しており、現在、約5000人のベトナム人留学生がロシア国内で学んでいる。また、ロシア国内にはおよそ6万~8万人のベトナム人コミュニティが存在している。
グエン・フー・チョン書記長とトー・ラム国家主席は6月16日に、ベトナムとロシアの友好関係の基本原則に関する条約締結30周年を記念してプーチン大統領と祝電を交換した。
両国首脳は、この条約はベトナムとロシアの多面的な協力関係の発展における新たな段階の始まりを象徴する非常に歴史的意義の大きな文書であり、両国関係を包括的な戦略的パートナシップに引き上げる前提条件となったものだと評価している。
出典:2024/06/17 VNEXPRESS提供
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