ハノイメトロの2024年上半期の利益は、コストの増加と預金金利の低下によって、前年同期の39%に相当する約30億VNDに留まった。
ハノイメトロ鉄道公社が最近公表した財務報告書によれば、同社の売上高は、約2554億VNDとなり前年同期から10億VND程度の微増となった。原価コストは依然として高止まりしており、前年同期から50億VNDの増加となった。これにより同社の粗利は、29億VNDと前年同期から58%減少し、粗利率は1.13%に留まった。
一方で、金融収益も40%減で約89億VNDとなった。この原因は預金金利の低下によるものだ。現在、ハノイメトロは8960億VNDの銀行預金があるが銀行金利の低下によって減収となっている。
諸経費を除いたハノイメトロの利益は約33億VNDと報告されており、2024年の利益目標のおよそ1/4にしか達していない。しかし、この利益水準は、2022年通年の利益よりは高くなっている。
ハノイメトロでは、2024年に延べ約1100万人を輸送し、売上高は2023年から3%増の5290億VNDを目標としている。同社では、3年目となる2024年の利益計画を3年連続黒字となる134億VNDと予測していた。上記の数字は、既存のカットリン-ハドン路線のみを基に計算されている。
先日、ニョン駅-ハノイ駅路線が15年の建設期間を経て、高架区間の営業運転を開始した。これは同社にとって今年の最重要タスクの1つであった。新路線の運営状況に基づいて、ハノイメトロは事業計画を更新する予定だ。
カットリン-ハドン路線とニョン駅-ハノイ駅路線の運賃はほぼ同じで、最低区間が8000VND、全区間で1万2000~1万5000VNDとなっている。1日乗り放題券は、2万4000~3万VNDで、通常の1ヶ月定期は20万VND、学生や各工業団地で働く労働者は1ヶ月10万VNDとなっている。
2030年までの計画によれば、ハノイ市内の都市鉄道は10路線で総延長は417㎞になる見込みだ。しかし、既存の2路線以外の8路線については、まだ工事が始まっていない。
出典:2024/08/15 VNEXPRESS提供
上記記事を許可を得て翻訳・編集して掲載