2024年7月までのインドへの携帯電話と部品の輸出額が11.5億USDに達し、前年同期から倍増した。
今年の7月までにインドへ輸出された製品で唯一10億USDを超えたのが携帯電話と付属品で、ベトナムからインドへの輸出額の21.5%を占めた。
10億人以上の人口を抱えるインドへの携帯電話の輸出急増は、インドでのスマートフォン市場の急成長が背景にある。ドイツのデータプラットフォームStatistaによれば、インドのスマートフォン市場の売上高は今年446億USDに達し、販売台数は1億8760万台と予測されている。
「インドのスマートフォン市場は、人口が多く価格に敏感な層が拡大し、低価格デバイスの需要が急増している」とStatistaは分析している。今年、インドのスマートフォン所有率は、人口当たり0.1台となっている。
携帯電話以外にインドへの輸出上位を占めているのも機械や電子機器となっている。輸出額の第2位はコンピューターと付属品で9.4億USDとなっており、全体の17.5%を占めている。また、その他の設備、工具、スペアパーツが5億USDで9.4%を占めている。
インドはまた、ベトナムからカシューナッツ、樹脂、木材及び木製品、家畜飼料、車両とその部品なども多く輸入している。これらの製品も昨年同期に比べて輸出額が50~90%増加した。
その結果、2024年7月までのベトナムのインドへの輸出額は53.7億USDとなり、昨年同期と比べて15.2%増加した。一方で、インドからの輸入額は、前年同期比9.2%減の33億USDに留まっている。
商工省によればベトナムとインドの貿易構造はバランスがとれており、相互補完の関係にある。インドは、ベトナムにとって必要な鉄鋼、化学品、医薬品、繊維、飼料などの原材料の供給国として重要な役割を果たしている。
一方で、ベトナムはインド市場に対してパソコン、スマートフォン、鉄鋼、化学品、木材と木製品、履物、調味料、コーヒー、胡椒などを輸出している。
出典:2024/08/26 VNEXPRESS提供
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