9月10日の朝、ラオカイ省バオイエン県で土石流が発生し、16人が死亡し、約40人が行方不明となっている。
バオイエン県人民委員会のチャン・チョン・トン主席は、土石流は午前6時ごろにフックカイン村で発生し、一帯に住む35世帯の住宅がほぼ水没したと述べた。
村から約500m離れた山から洪水の流れに乗って土砂や岩石が押しよせた。約70人が難を逃れたが、逃げ遅れた多くの人が土砂に押し流された。
同日の14時になってようやく県の救助隊が現場に到着し、16人の遺体を発見したが、依然として約40人の行方が分かっていない。
土石流が発生した地域は中心部から離れており、道路も寸断され通信手段も途絶えたため、救助活動は困難を極めた。
バオイエン県では、警察、軍隊、民兵など約100人を動員し、ラオカイ省と軍からの応援を待ちながら行方不明者の捜索を続けた。現場付近の道路では、いたるところで土砂崩れ発生しており、暗くなると捜索活動は一時中止となった。
ラオカイ省人民委員会のチン・スアン・チューン主席は、現在同省は、負傷者の治療、行方不明者の捜索、犠牲者の葬儀の支援、市民の生活安定化に全力を注いでいると述べた。
ラオカイ市からバオイエン県中心部までは約80㎞あり、バオイエン県中心部からフックカイン村まではさらに約40㎞離れている。
自然災害防止・堤防管理局は、9月10日18時時点で、各地での死者が127人、行方不明者が57人(ラオカイ省の土石流被害者は含まない)になったと発表した。このうち最も被害が大きかったのはラオカイ省で38名が亡くなり、13人が行方不明となっている。
出典:2024/09/10 VNEXPRESS提供
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