ラオスで開催された第25回ASEANと韓国の首脳会議において、両者は包括的な戦略的パートナーシップを締結することで合意した。
10月10日にラオスの首都ビエンチャンでASEANと韓国の包括的な戦略的パートナーシップ締結に関する共同声明が発表された。各国首脳は、包括的な戦略的パートナーシップの締結は、ASEANと韓国の広範囲にわたる協力関係の成果だけでなく、より高度で緊密な結束レベルを示すものだと強調した。
ASEAN各国首脳と韓国大統領は、両者の協力関係をさらに深めるために、ASEAN・韓国連帯構想（KASI）を緊密な協力のもとに効果的に展開することを確認した。
両者は、現代の安全保障上の課題への対応、貿易の促進、企業連携、民間交流、文化交流、教育交流、観光交流などでの協力に加えて、科学技術開発とイノベーションの促進、デジタル化、環境問題、気候変動への対応、自然災害のリスク管理などの分野でも協力を促進することで合意した。
韓国のユン・ソンニョル大統領は、ASEAN諸国との連帯と協力を強化し続け、安全保障、経済発展、気候変動対応などに関わる課題に効果的に対応していくと述べた。
韓国側はまた、スマートシティ、デジタルトランスフォーメーション（DX）、共同研究、AI専門家の育成などについてASEANと協力するためのリソースへの投資を増やす予定だ。
ファン・ミン・チン首相は会議で講演し、ASEANと韓国の関係を新たなレベルに引き上げる3つの方向性について述べた。
チン首相は、ASEANと韓国が周辺地域の平和、安全、安定、繁栄に対してより一層の責任をもって貢献していくことを提案した。ベトナムは、韓国が引き続きASEANの南シナ海における共通の立場と南シナ海の平和、安定、持続可能な発展に対する取り組みを積極的に支援していくことを歓迎すると述べた。
ASEANは、朝鮮半島の非核化による長期的な平和と安定に向けて、関係各国の対話強化に向けた調整を促進する用意がある。
ASEANと韓国はまた、経済連携、文化、観光、教育における協力に重点を置いた経済協力を強力に促進する必要がある。チン首相は、両者が共同文書の締結を促進し、風通しがよく利便性の高い枠組みを構築し、お互いにより大きな市場を開放し、文化、観光、教育分野の交流を促進させるべきだと提案した。
ファン・ミン・チン首相によればASEANと韓国は、新たな成長の原動力に対して包括的で持続可能な発展を促進させるために、強い意志を持って行動する必要がある。
つまりイノベーション、ハイテクノロジー、再生可能エネルギー、DX、グリーントランスフォーメーション、気候変動対応、半導体とAI、クラウドコンピューティング、IoTなどを通じて両者が戦略的協力の新たな地平を切り開く必要があると指摘した。
メコン・韓国パートナーシップも地域における包括的な成長、格差の縮小、公平で安定した発展に向けた取り組みを促進し、積極的に貢献していく必要がある。
韓国はASEANにとって5番目に大きな貿易相手国であり、2023年の貿易総額は1968.4億USDだった。またASEANへの投資国としても世界第6位で、2023年の投資額は110億USDに達している。
出典：2024/10/10 VNEXPRESS提供
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