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マーケッターの 独り言 Vol.75
ベトナムの観光業が復調
韓国人は好調、日本人は慎重

 2023年、ベトナムを訪れた外国人観光客は約850万人に達し、観光業の回復が着実に進み、街中での外国人の姿も非常に目立つようになりました。

 特に韓国、インド、タイからの観光客が顕著に増加し、観光客の国籍が多様化しています。韓国からは2023年に約370万人がベトナムを訪れました。

 韓国からの観光客数が早く回復した理由には、ソウルとハノイ間で1日15便以上の直行便が運航されていることが挙げられます。さらに、ホーチミン市やハノイだけでなく、韓国の若者や家族連れがダナンやフーコックといったリゾート地を好んで訪れる傾向も強く、これが観光客増加の一因となっています。

 一方、日本からの観光客は新型コロナ前と比べて回復が遅れています。2019年には約95万人がベトナムを訪れていましたが、2023年には約30万人にとどまっています。円安の影響で海外旅行が割高に感じられ、多くの日本人旅行者にとって海外旅行のハードルが上がっている状況です。

 また、日本とベトナム間の直行便は1日当たり5~10便程度と限定的で、便数の少なさも回復の遅れに影響しています。

 さらに、インドからベトナムへの観光客も増加しており、2023年には約13万人が訪れました。インドとベトナム間の直行便の新設や両国の経済関係強化が背景にありますが、日本人観光客の約4割に当たるインド人が訪れていることは注目に値します。

 ベトナム政府は今後もさらなる成長を目指し、直行便の増設や観光インフラの整備、ビザ条件の緩和、プロモーション活動を強化しています。

黒川 賢吾 Kengo Kurokawa
Asia Plus創業者兼代表取締役。NTT、ソニー、ユニクロを経てベトナムで起業。ベトナム最大級のオンラインリサーチパネルを利用して年間200以上の調査をこなすリサーチのプロ。