ハノイ、AIカメラ導入で交通警官ゼロへ 12月18日から全自動化へ
ハノイ市公安局のグエン・タイン・トゥン局長は、ハノイ市内でのAI搭載型の交通監視カメラシステムの全面運用が始まる12月18日以降、市内での交通警察官の街頭配置が不要になるとの見通しを示した。
これは、7月14日に開催されたハノイ市人民委員会による環境衛生対策会議の場で語られたものだ。トゥン局長は、環境汚染は「大気汚染」「水質汚染」「固形廃棄物汚染」の3つに分類できると述べ、AI技術の導入がそれらへの根本的な対策になると強調した。
現在、ハノイ全域には261台のAIカメラが設置されており、10種類の機能を備えている。市内の指令センターから、遠く離れたフオン寺近くのベン・ドゥックまで映像確認が可能とされている。
さらに、来る9月2日の建国記念日や8月革命80周年に向け、治安維持体制の強化として新たなカメラ設置が進められている。
トゥン局長によれば、AIシステムはナンバープレートの識別、交通量の分析、信号制御、さらには顔認識機能まで搭載。指名手配犯の自動検出も可能となっており、「街頭警察の役割を完全に代替できる」と語った。
2026年第3四半期には、カメラが歩道の環境やポイ捨て行為を認識し、自動で画像を送信して違反を記録する機能も実装予定。都市環境の秩序維持をAIが担う構想だ。
環境美化で「新たな首都」へ
会議に出席したハノイ市人民委員会のチャン・シー・タイン主席は「環境衛生の向上は市民生活の質に直結する重大な任務だ」と強調したうえで、今後1カ月間を「環境美化強化月間」とし、街の清掃と美観整備に注力するよう各関係機関に指示した。
市民の誇りと責任意識を呼び起こすことを目的に、首都の風貌を一新し、9月2日の建国記念日を国家の転換点として迎えたいとタイン主席は決意を述べた。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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