公共交通の利用状況と目標
ホーチミン市建設局は、市内の各部局や各街区の人民委員会など関係機関に対し、ホーチミン市の公共バス運行管理規定案への意見提出を要請した。
現在、市内では164路線・2,378台のバスが運行しており、乗客満足度は80%を超え、市が提供する公共サービス5分野の中で最も高い評価を得ている。2025年上半期の延べ輸送人員は2億8,300万人で、前年同期比約16.5%増となった。
2030年までの拡大計画
規定案によれば、2025〜2030年の間に95路線を新設し、総路線数を205本に拡大する。加えて、バスの運行効率を高めるため、交通優先措置を導入し、承認済みの交通計画に基づき、バス専用レーンや優先レーンの設置を検討する。
交通ネットワークとの連携強化
バス網は鉄道駅、空港、長距離バスターミナル、都心部など主要交通拠点と連携し、メトロ、水上バス、シェアサイクルなど多様な交通手段と接続される予定である。これにより、公共交通ネットワーク全体の利便性と相互接続性を高める狙いだ。
特別路線と環境対応
ホーチミン市は空港連絡バス、都市間高速バス、観光用2階建てバスなど、特定ニーズに対応する路線の開発も推進する。また、電動車やグリーンエネルギー車両、障害者対応設備を備えた車両を運行する事業者には優先的に運行権を与える方針だ。
過去の試みと課題
2017年、ホーチミン市はディエンビエンフー通りとヴォーティーサウ通りにバス専用レーンを試験導入する計画を立てたが、市民や専門家の反発を受け実現しなかった。2019年には同2路線で時間限定の優先レーン案を再提案したが、これも最終的に実施されなかった経緯がある。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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