ChatGPT、ベトナムで最も満足度の高いAIツールに
最新の調査によると、ベトナムで最も多く利用され、ユーザー満足度が最も高いAIツールはChatGPTであることが明らかになった。
インターネット利用者の8割がAIを活用
市場調査会社Decision Labが発表した「ベトナム消費者AI市場動向2025」によれば、直近3か月以内にAIを利用したことのあるインターネット利用者は78%に上った。世代別では、利用度・使用頻度ともにZ世代がトップとなった。
調査は2025年7月下旬、600人を対象にオンライン形式で実施された。AIの利用は主に知識労働者層に集中しており、学生が92%と最も高く、続いて会社員・起業家が78%であった。
利用目的は「時間節約」と「学習効率化」
AIを使う理由としては、「時間の節約」(67%)が最多で、「学習の効率化」(60%)、「創造性の喚起」(51%)、「正確性の向上」(48%)が続いた。
学習・仕事の場面では、「新しいスキル習得」(34%)、「翻訳」(33%)、「専門的な調査」(25%)が挙げられた。
娯楽分野では、「会話支援」(40%)や「コミュニケーション練習」(33%)が多く、創作分野では「画像・動画編集」(31%)、「コンテンツ作成」(29%)、「アイデアの可視化」(26%)など多様な活用が報告されている。
また、健康・ウェルビーイング分野でも利用が広がりつつあり、29%が「健康情報や関連製品の検索」にAIを用いている。
ChatGPTが利用率・満足度ともに首位
ベトナム人1人あたりの平均利用AIツール数は2種類で、利用率トップは ChatGPT(81%)、次いで Gemini(51%)、Meta AI(36%)の順となった。
中でもChatGPTは「翻訳」「調査」「専門作業」など多用途に活用されており、利便性と多機能性から ユーザー満足度1位(51%) を獲得した。GeminiやDeepSeekは主に学習支援ツールとして利用されている。
普及のカギは「安さ・使いやすさ・正確さ」
報告書は、AIがさらに普及するための3要素として、①低コスト・無料でのアクセス性、②直感的で多機能かつシームレスな操作性、③信頼できるリアルタイム情報の提供――を挙げている。
さらに、AIは単なる普及段階を超え、有望な市場として成長していることも分かった。今回の調査で、ユーザーの55%が有料サービスに支払う意思がある と回答しているのだ。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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