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早わかり!ベトナム法律事情 Vol.85|電動バイクは手軽に乗っても大丈夫?|ベトナムの道路交通秩序安全法令

長島・大野・常松法律事務所ホーチミン・オフィスのファン・ダン・ホアン・チュック氏

―― 最近、ベトナムで電動バイクを見かけることが多くなりましたね。

チュック そうですね。環境に優しい移動手段として人気が高まっています。

―― ナンバープレートが付いていないものを結構見ました。

チュック ナンバープレートが付けられていないものは、電動自転車だった可能性があります。電動自転車にはナンバープレートを付ける必要がありません。一方で、道路交通法上、電動バイクは「バイク」として扱われますので、ナンバープレートの登録が義務付けられています。

―― そうですか。電動自転車は電動バイクと何が違いますか。

チュック 電動自転車は、非動力車に分類される原動機付自転車の一種であり、ペダルアシスト付き自転車で、漕ぐのをやめるか時速25kmに達するとアシストが自動で切れる車両です。電動バイクは動力車に分類されています。

―― なるほど。確かにペダルが付いていた気がします。両方とも免許が必要なのでしょうか。

チュック いいえ、電動自転車の場合は不要です。電動バイクの場合は、出力が4kW以上であれば免許が必要です。

―― 電動自転車なら免許なしで手軽に乗れるんですね。

チュック はい。しかし、電動自転車も電動バイクも、運転手にはバイク用ヘルメット着用の義務がありますよ。

―― そうなんですか。

チュック はい。ヘルメットを着用していない場合、または着用していてもあごひもを締めていない場合、40万(約2200円)~60万VND(約3300円)までの罰金が科されます。

―― 電動自転車の運転手への罰金は電動バイクと同じで、かなり厳しいですね。

著者紹介:Phan Dang Hoang Truc ファン・ダン・ホアン・チュック
長島・大野・常松法律事務所ホーチミン・オフィスのパラリーガル。2019年ホーチミン市法科大学卒業。2024年名古屋大学大学院法学研究科博士取得。法令リサーチ等弁護士の業務のサポートを担当。