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ベトナム法律事情Vol.26
徐々に引き上げられる定年
ベトナムの年齢事情②

―― 前回に続いて年齢の話なのですが、ベトナムの定年は何歳になりますか。

鷹野 現行労働法では男性満60歳、女性満55歳です。しかし、労働法が改正されて、男性が2028年までに満62歳、女性は2035年までに満60歳に定年を延長するよう、数ヶ月ごとに段階的に引き上げていくこととなりました。この新労働法は2021年1月1日に施行予定です。

―― ベトナムでも、高齢化の波が来ているということですね。

鷹野 平均年齢は31歳程度とまだまだ若いですよ。でも、医療技術の進歩や経済成長もあって平均寿命は延びているようですし、少子化も進んでいますので、高齢化の問題は今後の課題でしょうね。

―― 定年後はどうなるのですか。日本では再雇用が一般的と思いますが。

鷹野 ベトナムでも、定年後に勤務時間を短縮するなどして勤務することは法律で認められています。もっとも、再雇用はそこまで多くなく、年金の受給で生活する人が多いみたいですね。

―― 定年後再雇用の動きも、今後は加速していきそうですね。

鷹野 ちなみに、ベトナムでは「青年法」という法律があることはご存じですか?

―― 青年法? 知らないです。

鷹野 この法律では、満16歳から30歳までのベトナム国民を「青年」と定義しています。ベトナムには青年同盟という全国組織があって、多くの大学生が籍を置いています。これらの活動についても青年法で規定しているんです。

―― ボランティアやディベートなど色々活動もしてますよね! 私も日本の青年代表として頑張らないと。

鷹野 亨 Toru Takano
長島・大野・常松法律事務所ホーチミン・オフィス弁護士。2012年日本国弁護士登録以降、経済産業省での2年半の勤務を経て、現在は主としてベトナムへの進出及び現地企業への法務アドバイスを行う。