市民から苦情、政府機関が調査へ
約1か月にわたり、ハノイ市キンマー通り周辺で、スマートキーを搭載したバイクが突然始動できなくなる現象が相次いだ。住民は「バイクを始動させるには、現場から離れるしかなかった」と訴えており、8月23日午後、市民からの報告を受けた科学技術省無線周波数局が対応に乗り出した。
原因は故障したQRコード読み取り機
翌24日朝、同局傘下の第1地域無線周波数センターの調査チームが現地調査を実施。測定の結果、原因は宝くじ「Vietlott」の結果確認用QRコード読み取り機の故障であることが判明した。この機器が周波数433.05~434.79MHz帯に強い妨害電波を発しており、周囲にあったバイクのスマートキーの通信を阻害していた。問題の機器を停止したところ、すべてのバイクが正常に作動するようになった。
再発防止へ、適正機器使用を呼びかけ
無線周波数局は「基準を満たさない、または故障した無線機器が原因で同様の事象が発生する可能性がある。必ず認証済みの機器を使用してほしい」と警告した。
また、同局はスマートキーなどに干渉が疑われる場合、ホットライン(0862.92.92.92)または地域無線周波数センター、地方の科学技術局への通報を呼びかけている。
過去にも同様の事例
ハノイでは2023年にも、ドンタム街区のボン通り周辺で同様の障害が発生。原因は家庭用自動給水ポンプの遠隔操作装置からの妨害電波であった。今回の事例を受け、当局は再発防止策の徹底を図る方針である。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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