事件の概要
カマウ省で発生した嫉妬による暴行事件で、被害者が髪を切られ、額に刺青を入れられ、顔に化学薬品を浴びせられる被害を受けた。カマウ省警察は捜査を完了し、関与した2人を「不法な監禁」と「故意傷害」の罪で起訴するよう求めた。
起訴求刑の対象者
カマウ省警察は9月9日、調査結果を取りまとめ、本事案を人民検察院に送致した。起訴を求められたのは、同省ナムカン郡の美容院経営者グエン・ニュ・イー(39歳)と、同省在住のファン・フオン・タオ(23歳)の2人である。
事件の経緯
2025年4月10日午後、ニュ・イーの夫が他の女性と宿泊施設にいるのを知ったイーは、タオと共謀。宿泊先を確認した後、被害者P.T.H.Mを路上で襲い、頭部をヘルメットで殴打した上で車に乗せ、自身の経営する美容院へ連れ込んだ。
美容院でイーは被害者の髪を切り、額に刺青を入れ、顔に化学薬品を浴びせるなどの暴行を加えた。
被害の状況
法医学鑑定によると、被害者は鼓膜穿孔による聴力低下、顔の皮膚損傷、色素沈着、化学薬品によるやけどの跡などで 身体の8%を損傷した。特に顔の損傷は美容上大きな影響を与え、深刻な精神的被害をもたらしている。
捜査結果と責任の所在
捜査当局は、2人に事前の計画性はなかったとしつつも、共に故意に暴行を実行し、公共の場で事件を引き起こした点で十分に刑事責任が成立すると判断した。
一方で、運転手や美容院スタッフなどは犯罪に加担していないとみなされ、処分の対象外とされた。
今後の見通し
被害者は治療費や精神的損害、整形費用などを含め 4億4200万ドン超(約260万円) の損害賠償を求めているが、被告側が支払ったのは1400万VND(約8万円)にとどまっている。
現在、2人には「居住地からの外出禁止措置」がとられており、検察の正式起訴を待っている状況である。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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