ホーチミン市公安交通警察(PC08)は、交通違反に対する罰金をQRコードを用いて即時に納付できる新しい仕組みを導入した。アンスーン交通警察隊が先行して実施し、利便性と迅速性を兼ね備えた方法として注目されている。
デジタル化推進の一環
9月17日、ホーチミン市交通警察の代表は、政府および公安省の方針に基づき、行政改革とデジタル化を進めていることを明らかにした。アンスーン交通警察隊ではこれまで、電子決済や行政手続きの簡略化を進めてきたが、今回のQRコード決済はその中でも重要な取り組みの一つとなっている。
全市で19隊が実施
現在、この方法はホーチミン市全域で展開されており、19の隊・分署が導入済みである。9月16日からは、道路交通法違反に対して、直接の現金納付ではなくQRコードによる銀行振込で罰金を支払う方式が採用された。
対象となる違反と手続き
対象は、個人で50万ドン以下、組織で100万ドン以下の違反で、追加処分が科されないケース。警察官はその場で違反処分を決定し、違反者は提示されたQRコードをスマートフォンで読み取り、ホーチミン市公安の口座に罰金を送金する。支払い後、警察官が正式な領収書を発行する仕組みである。
利便性と透明性を両立
QRコードによる支払いは、迅速で正確、透明性や安全性も確保されている。さらに、デジタル社会や電子政府の構築に向けた流れに合致し、行政の現代化に寄与すると期待されている。
今後の展望
交通警察は今後も国のデジタル化戦略に沿って、VNeIDや国家公共サービスポータル、電子決済など、あらゆるデジタル基盤を市民が利用できるよう支援していく方針を示している。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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