わずか2か月で「歴史的豪雨」相次ぐ
過去2か月間で、4つの台風が相次いでベトナム北部を襲い、観測史上を超える豪雨と洪水をもたらした。各地で住宅や農地が水没し、多くの住民が被害を受けている。
農業・環境省のグエン・ホアン・ヒエップ副大臣は10月13日夜、ハノイ師範大学で行われた「国際防災デー・ASEAN防災管理デー2025」記念式典で、「誰もが胸を痛めているが、我々は決して屈しない」と語った。
「団結と主体性が力」―政府と市民の奮闘
ヒエップ副大臣は、民族の歴史が教える「団結と主体的行動の力」を強調。日本やオーストラリアなど各国からの救援物資に感謝を示し、「誰一人取り残さない」という国際的な連帯の象徴だと述べた。
若い世代への期待「知識が命を救う」
同副大臣は未来の教育者であるハノイ師範大学の学生に向けて、「防災教育の一言が命を救うかもしれない」と呼びかけた。「学びは教室に留まらず、社会を変える力になる」と強調した。
ユニセフ(UNICEF)代表「災害は教育と生活を奪う」
ユニセフ・ベトナム事務所のジアド・ナブルシ代表代理は、北部の被災状況について「住宅や学校、医療施設が破壊され、子どもたちは安全な水や教育の機会を失っている」と指摘。「生き残りの差は知識と認識、そして教育にある」と訴えた。
ハノイ師範大学、気候変動への研究強化
同大学のグエン・ヴァン・ヒエン学長代理は、「今後も防災・気候変動分野での研究・教育・国際協力を一層推進する」と述べた。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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