10か月連続の成長基調を強調
ファン・ミン・チン首相は、2025年1月から10月まで維持されている成長ペースが続けば「今年、経済成長率8%超を達成する」と強調した。11月8日午前、首相は全国34省市とオンラインでつないだ10月に関する政府定例会議を主宰した。
経済・社会情勢は引き続き好調
会議では、2025年10月および年初から10か月間の経済・社会情勢について、全体として引き続き肯定的な傾向にあると評価された。マクロ経済は安定し、インフレは抑制され、成長は促進され、経済の主要均衡は確保されている。
具体的には、10か月間の平均消費者物価指数(CPI)は3.27%上昇した。国家予算収入は10か月で2100兆VND(約12.3兆円)を超え、予算予測を9.1%上回り、前年同期比28.5%増となった。
インフラ整備を加速、12月に一斉着工式
インフラ開発プロジェクトは加速されており、2025年末までに高速道路3,245km、沿岸道路1,711kmの完成が見込まれる。12月19日には多数の工事・プロジェクトの竣工・起工式が同時開催される予定である。
また、開発投資は好調に推移し、企業活動も引き続き活発化、多くの地方で高い成長率を記録している。
国際機関も楽観的評価
各国際機関はベトナム経済に引き続き楽観的で、2025年のベトナムを地域および世界で最も高成長の国の一つと位置付けている。
首相、10か月間の成果を評価しつつ課題も指摘
まとめとして、ファン・ミン・チン首相は、中央から地方までの各レベル・各機関が困難を克服し、重要な成果をあげたことを高く評価。これにより、2025年および2021〜2025年の5か年計画達成に大きく貢献したと述べた。
一方で、課題として以下の点を指摘した。
・従来型の成長エンジンが期待を下回る(大型FDIの誘致不足、米国の相互関税政策による輸出減速)
・10か月間の消費は前年比9.3%増にとどまり、年間目標12%に未達
・公共投資の支出が依然遅い(29の省庁・自治体で低水準)
・新たな成長エンジンは成果が出るまで時間を要する
さらに、金価格の大幅変動、不動産市場の改善が進む一方で高止まりする地価、密輸・偽造品・知財侵害の複雑化も課題として挙げた。
自然災害についても厳しい見通しが示され、洪水などの被害総額は概算で40兆VND(約2300億円)に達し、GDP成長を0.2ポイント押し下げる見込みとしている。
インフレ抑制とマクロ安定を最重要目標に
年末から2026年初頭に向けた重点課題として、首相は「マクロ経済の安定、インフレ抑制、成長促進、経済の主要均衡の確保」を最大の目的とすると強調。
金融政策は「能動的・柔軟・迅速・効果的」に運用し、拡張的な財政政策やその他政策と緊密かつ総合的に連携させるよう指示した。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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