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ビジネスの育て方Vol.07|辞める営業職と仕事でのSNS|ベトナムに取り残されているのか

KOEI VIETNAMの松村氏

 先日、6年ほど勤めていた社員が辞めると言ってきた。事情を聞くと「家庭の事情」と良くある回答。弊社は営業会社で、総務や経理以外は全員営業職だ。

 ベトナムでは転職が当たり前なこともあり、良好な環境でも結果を出せないと辞めていく人もいる。成績が悪くても怒ったり詰めたりしないのに、対応は難しい。基本給は生活できるレベルで、営業なので当然歩合もあるが、それでも辞めるので引留めはしていない。

 バリバリやる攻撃的な営業マンは新規の顧客を取ってくる。その顧客数がピークの時に辞める人もいる。いつの間にか自分の会社を設立しており、過去に3人ほど社長になっている。こんな社員は応援したい。自分の成長や売上に対してやる気があり、後の取引先になったりもしている。

 日本では「入社したら3年は働くべき」と言われたものだが、ベトナムは雇用が流動的で、個人の裁量や能力が重視される。営業職なら結果がすべての部分もあるが、技術職や事務職など職種によって考え方は違うのかもしれない。

 最近思うのだが、ベトナム人も中国人も仕事でZaloやWeChatを使っていて、レスが早い。一呼吸おいてメールで返信を打つ世代の私は時代の流れを感じてしまうが、こんな仕事のスタイルも判断の早さを助長しているのか。

 ZaloやLINEは形式的なビジネスメールを簡略化でき、結果を迅速に伝えて便利だが、昭和世代はメールからなかなか離れられない。そのうちスマホで仕事を完結させる世代が出てくるかもしれないのに。

 転職もSNSも、ベトナムと時代に取り残されないようにしなければ。

松村 貴裕 Takahiro Matsumura
KOEI VIETNAM代表取締役社長。2011年の設立と同時に赴任、2019年から再赴任。商社機能を軸にしながら、日越間の多彩なビジネスを展開中。